【UFN272】LFAの激戦を勝ち上がってUFCデビュー。ジョゼ・デラーノ「目標は結婚して家庭を持つこと」
【写真】メチャクチャ良い笑顔の選手でした (C)MMAPLANET
4日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのメタAPEXで開催されるUFN272「Moicano vs Duncan」で、ロベルト・ルハワを相手にジョゼ・デラーノがUFC初戦を戦う。
Text by Manabu Takashima
修斗ブラジル王者から、LFAに転じ最初の試合と2試合目でタイトル戦を戦う機会を得たが、2試合とも計量失敗で勝ち星を挙げてもベルトを巻くことはできなかった。
その後もLFAに留まり、#01フィーダーショーでの戦績を6勝1敗とした。通算15勝3敗でコンテンダーシリーズに挑んだデラーノが、LFAの7試合で戦った相手の合計戦績は実に65勝10敗1分け、1人を除き他のファイターは無敗か1敗という猛者ばかりだった。
今やUFCに進むためにリスクのあるファイトを避ける傾向が強くなっているなかで、デラーノはUFCとサインすることがゴールでなく「ファイター一本で生活ができるようになり、結婚して家族を持つこと」がゴールと断言。小さな幸せを掴むために、世界最高に挑む。その道程の険しさを尋ねた。
――ついにUFCデビューを迎えます。今の気持ちを教えてください。
「最高だよ。好きで続けてきたMMAで、世界最高のイベントに辿り着いた。凄く幸せだし、最高に嬉しいよ」
――その好きで続けてきたMMAとの出会いは?
「僕がMMAを始めたのは、太り気味だったので健康のためだった。痩せたいからムエタイと柔術の練習を始めたんだけど、コーチのマルセロ・フェヘイラが僕には才能があると言ってくれて。それで真剣にMMAの練習をするようになったんだ。今、マルセロ・フェヘイラはATTのコーチだよ。
そのマルセロ・フェヘイラの勧めで、2018年からBTTで練習するようになった。BTTでムリロ・ブスタマンチ、ヴィトー・ピメンタと出会った時から、プロフェッショナルとしてMMAだけで食べて行けるようになろうと決めた。自分の職業はMMAで、こうしてUFCという場所で戦えるようになった。あの時、BTTに入門したから今の僕があるんだ」
――ところでジョゼは修斗ブラジルでチャンピオンになり、そこからLFAで戦うようになりました。LFAでは2度、フェザー級王座に挑みましたが、どちらも計量失敗でベルトを巻くことができませんでした。それでも、常にレコードの良いタフな相手とばかり戦ってきましたね。
「LFAで勝ち続けるということは、ランカーとは言わないまでもUFCで戦うことができるだけの力があることが証明できる。修斗ブラジルでもJungle Fightでも、本当にブラジルという国は力を持ったファイターが多い。特にLFAでは僕の人生にとって、物凄く大切な試合が続いた。
修斗ブラジルのチャンピオンになって、そういうレベルで戦える準備ができたと想えたから、LFA初戦でメインイベント、タイトルマッチを戦ったんだ。結局、体重オーバーで2試合連続タイトル戦をフイにしてしまった……。だからこそ、僕は真剣に栄養学を学ぶようになった。
試合に勝ってもベルトを巻くことはできなかった。それでもLFAのチャンピオンになれる力があると確信できた。対戦相手を選んで、連勝記録を伸ばしてもしょうがない。常に強い相手と戦わなければ、アップグレードできない。タフなファイトを続けた結果、強さを手にすることができる。リスキーな試合を避けていると、レコードは良くても強さを手にすることはできない。僕はLFAフェザー級トーナメント決勝でガブリエル・サントスに負けたよ。でも、敗北を喫したことで練習内容から自分を見つめ直し、より真剣にトレーニングに打ち込むようになった」
――それにしても、なかなかUFCから声が掛からなかった時に、他の道を選択しようと考えることはなかったですか。
「ないよ。僕はUFCで戦うために、MMAを続けてきた。LFAで勝ち続ける……ベストなファイターに勝っているとUFCで戦うチャンスは必ず出てくると信じていた。コーチも『UFCは必ずお前の力に気づく。それまで我慢しろ』と言ってくれたよ。LFAのタイトル戦を戦った時期で12勝2敗だったけど、仮にあの頃にUFCとサインしていれば、僕は本当の強さを手にすることはできなかった。今の僕があるのは、毎試合LFAでベストの相手と戦ってきたからだよ」
――二度の計量オーバー後にジョゼがLFAで試合をした相手の戦績は10勝1敗、9勝0敗、17勝6敗、7勝0敗というモノです。そしてコンテンダーシリーズでは13勝2敗のアルゼンチン人ファイター、マヌエル・エクスポシトが相手でした。
「LFAでタフな相手と戦ってきたことで『UFCでもやっていける』と思えるようになった。肉体的にも技術的にも、精神的にもUFCで勝ち残ることができる。僕の想いの強さを知っていて、神が正しい道を歩ませてくれた。そして、このタイミングでUFCでデビューできるように導いてくれたんだ。
それまで正しい場所で、正しい時を過ごしてきた。LFAでタフな相手と戦い続けたのも、神の導きによるものだ。僕のゴールはUFCと契約することじゃない。UFCで自分の生活を確立することだ。UFCで生きていけるようになり、結婚をして家族を養う。今は生きていくために、たくさん指導もしている。でもUFCに定着できれば、試合をするだけで家族と生きていけるようになる。それが僕の目指す人生なんだ。そんな風な人生を送れるようになった時、きっとUFC世界チャンピオンを目指すようになるだろう」
――では、その一歩となる試合で戦うルハワの印象を教えてください。
「ロベルト・ルハワはKSWで僕と同じようにタフな戦いを勝ちあがってきた。彼も僕と同じようにどの局面でも戦えるウェルラウンダーだけど、一番の武器は折れない心だ。劣勢になっても、絶対に勝負を諦めない。絶対に手を出して、蹴りを使う。常に警戒して、絶対に油断はしない。打撃も強いし、レスリングもできる。スタミナも十分だよ。僕もタフだから、勝つために全力で戦う。きっと皆に楽しんでもらえる試合になるはずだ」
――ルハワの一番の武器が精神力だとすれば、ジョゼ自身は自分の一番の武器は何だと考えていますか。
「打撃だよ。フットワークを駆使して、有効な打撃を数多く打ち込む。コンテンダーシリーズの戦いで、僕の有効打撃は200発だった。フットワークを駆使して、打撃で畳み込む。長い距離でも接近戦でも戦うことができるのは、それだけコンディションを整えているからだよ。
ただしルハワがレスリングを仕掛けてくるなら、それに応えよう。グラウンドでもTKO勝ちできるからね。でも僕としてはフットワークを使って距離を保ちつつ、打撃で勝負したい」
――ではどのような試合をしたいと思っていますか。
「当日のコンディションにもよってくるけど、僕とルハワの試合はUFCが望むウォーになる。そしてUFCこそ、ジョゼ・デラーノに相応しい場所だと皆に思ってもらえるようになる。そんな戦いを土曜日の夜に見せることを約束するよ」
■視聴方法(予定)
4月5日(日・日本時間)
午前6時00分~UFC Fight Pass
午後5時45分~U-NEXT
■UFN272対戦カード
<ライト級/5分5R>
ヘナト・モイカノ(ブラジル)
クリス・ダンカン(英国)
<女子ストロー級/5分3R>
ヴィルナ・ジャンジローバ(ブラジル)
タバサ・ヒッチ(ブラジル)
<ライトヘビー級/5分3R>
アブドゥルラクマン・ヤキャエフ(トルコ)
ブレンジソン・ヒベイロ(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
ハファエル・エステヴァン(ブラジル)
イーサン・ユーイング(米国)
<フェザー級/5分3R>
トミー・マクミレン(米国)
マノロ・ゼッキーニ(イタリア)
<フェザー級/5分3R>
ロベルト・ルハワ(ポーランド)
ジョゼ・デラーノ(ブラジル)
<ヘビー級/5分3R>
トーマス・ピーターソン(米国)
ギレルミ・パッチ(ブラジル)
<フライ級/5分3R>
アレッサンドロ・コスタ(ブラジル)
スチュワード・ニコル(豪州)
<ライト級/5分3R>
ランド・ヴァナタ(米国)
ダリウス・フラワーズ(米国)
<女子バンタム級/5分3R>
ヘイリー・コーワン(米国)
アリシ・ペレイラ(ブラジル)
<ミドル級/5分3R>
アザマット・ベコエフ(ロシア)
トレシャン・ゴア(米国)
<女子フライ級/5分3R>
ジオニ・バルボーザ(ブラジル)
メリッサ・ガート(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
ダコタ・ホープ(米国)
カイ・カマカ3世(米国)

















