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【RISE ELDORADO】No.1にして貪欲、ペットパノムルン「常に上を目指して成長を続けていきたい」

【写真】ペットパノムルンの言葉の端々から強くなること、より完璧な選手になることへのストイックさが伝わってくる(C)RISE

28日(土)東京都墨田区の両国国技館にて開催されるRISE ELDORADO 2026。GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(-65kg)STANDING TOURNAMENTでペットパノムルン・キャットムーカオがエイブラハム・ヴィダレスと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

GLORYフェザー級王者にして、2024年に開催されたGLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX優勝でも優勝を果たしているペッチことペットパノムルン。キックルールに適応したムエタイスタイルを確立し、65キロの立ち技最強にも目されている。2度目のトーナメント制覇を前にしたインタビューでペッチは強さへの貪欲さ、そしてムエタイルールへの挑戦についても語った。


自分の戦い方が完成に近い形まで来たが、もっと完璧な状態に出来る

――今回のトーナメントはシード選手として2回戦からの登場となりました。2回戦のデニス・ウォーシック戦を振り返っていただけますか。

「デニス選手はファイティングスピリッツを持った前にどんどん出てくる選手ですが、私はミドルキックや前蹴りを駆使して戦うことを練習し、試合に備えていました。その練習通りに戦って勝つことができたと思います」

――ウォーシック選手は変則的な攻撃も使う選手ですが問題なかったですか。

「しっかりと対策していましたし、特別に何か難しいと感じたところはなかったですね」

――ペッチ選手はカナダに拠点を置いていますが、試合前は必ずタイでトレーニングキャンプを行うのですか。

「ヨーロッパで試合がある時はカナダで練習をして、そのまま試合をする国に向かいます。日本で試合がある時は、必ず1カ月タイで練習をしてから、日本に入るようにしています。今はタイで練習を続けているところです」

――タイではどのジムで練習されているのですか。

「以前は一緒にキャットムーカオで練習していたスーパーレックのジムを使わせてもらっていたのですが、そのジムがなくなってしまったので、今はバンコクのムエタイアカデミーというジムで練習しています」

――SNSでペッチ選手の練習動画を見たのですが、かなりパンチ・ボクシングの練習にも力を入れているようですね。

「GLORYで試合するようになってから、パンチでも戦えるように自分を高めようと思い、パンチの練習には注力しています」

――やはりGLORYやRISEで勝つためにボクシングの技術は必須ですか。

「もちろんそれもありますし、どんなルールで戦うにせよ、全ての試合でより良い結果を出せるように、パンチを強化したいと思って練習しています」

――そういった練習の方向性はペッチ選手とトレーナーが話し合って決める形なのですか。

「基本的には試合、次対戦する相手が決まった時、その相手に対する戦略を練るうえで、トレーナーと一緒にコミュニケーションを取りながら、どんな方向性で戦うかを話し合い、それに沿った練習メニューを考えます。それもやりつつ、自分の弱みを克服するための作戦や練習も考えます」

――ペッチ選手の試合を見ていると、ヒジ・首相撲なしのキックルールにおけるムエタイスタイルの完成系のような戦い方をしているように思います。ご自身でもそういった手応えは感じているのでしょうか。

「そのように言っていただけて非常に嬉しいです。私自身も自分の戦い方が完成に近い形まで来たと思いますし、かなり出来上がっている状態だと思います。でももっと完璧な状態に出来ると思っていますし、常に上を目指して成長を続けていきたいとも思っています」

この階級のキックボクシングのレベルを高めること注力しながら、今後もずっと戦い続けていきたい

――そして今大会ではトーナメントの準々決勝としてエイブラハム・ヴィダレスと対戦します。ヴィダレスとは再戦になりますが、日本の格闘技界では「タイ人は再戦に強い」という定説があるのですが、実際にそういったことはあるのでしょうか。

「2回、3回…と同じ選手と試合を重ねることで分かることもありますが、お互いに必ず変化というものが生じているので、過去の対戦と同じように試合ができることはないと思っています。今回で言えばヴィダレス選手とは約3年半ぶりの再戦で、彼は必ず私に勝てるような準備を相当やってきていると思います。私も彼と1度試合をしているからこそ、そんな彼を上回るための準備をしなければいけません。そういった意味で同じ相手と戦うことになっても必ず変化がありますし、過去の対戦と同じになることはないと思っています」

――今回のトーナメントには過去に対戦経験がある選手も多くエントリーしていますが、ペッチ選手としてはまだ対戦経験がない相手と戦いたいですか。

「私としては試合をしたことない選手の方が緊張感も高まりますし、楽しさやワクワク度が増すのは事実です。個人的な希望としては、まだ拳を交えていない相手と戦ってみたいです。ただ、誰が勝ち上がってきても、私が勝って優勝できるように全力で挑みます」

――ワクワク度が増すという意味では技術のレベルが高い選手や色んなファイトスタイルの選手と試合することは楽しいですか。

「それはありますね。まだ試合をしたことがない選手、今までにない新しいファイトスタイルを持った選手とやることで、緊張や楽しさを感じることができますし、新しい自分に出会えることにもなるので、戦ったことがない相手と試合をするのはすごく楽しいです」

――ペッチ選手はGLORY王者として長期政権を築き、トーナメントでも優勝していて、65キロの立ち技最強と言える選手だと思います。それでも戦い続ける理由やモチベーションはどこにあるのでしょうか。

「まず自分のことを高く評価してもらえることはうれしいです。ただ私は体力が続かなくなるまで、身体的にもう無理だと感じるまでは試合を続けたいと思っていて、それだけ自分を高め続けていきたいですし、どんな形になってもチャレンジを続けていきたいと思っています。今は自分の基礎の部分や体のレベルを高めること、この階級のキックボクシングのレベルを高めること注力しながら、今後もずっと戦い続けていきたいと思っています」

またムエタイの試合をやってみたいし、ムエタイにおいて今の自分がどのレベルかを知りたい

――昨年からRISEはRWSとクロスプロモーションをスタートしましたが、ペッチ選手がムエタイルールの試合をやることになったら、以前よりも強くなっていると思うのですが、そういった自信はありますか。

「現時点でその質問に答えるのは少し難しいかなと思います。というのも、私はムエタイの試合を非常に長い期間やっていないので、今の自分のスキルを持ってムエタイに戻った時に強い選手でいられるのかどうかは分かりません。ただし先ほど話したチャレンジという部分で、またムエタイの試合をやってみたいですし、一度タイ人とムエタイの試合をやってみて、ムエタイにおいて今の自分がどのレベルなのかを知りたいです」

――もしペッチ選手がRWSに出て、ラジャダムナンスタジアムのベルトを巻くことになったら日本のファンも興奮すると思います。

「私自身、そういった機会があるのであれば、是非皆さんにその姿をお見せできればと思っているので楽しみにしていてください」

――また今年からONE Championshipが日本での大会を定期開催することになり、日本のファンの間でも『GLORYとONE、どちらのチャンピオンが強いんだ?』ということが話題になることも多いです。率直にペッチ選手はそれについてどう思いますか。

「まず実際に試合をしない限り、どちらの選手が強いかということに対して、直接言及はできないと思います。どの団体で戦っている選手たちも、みんな自分のスタイルがあって、自分の強さを持っていると思うので。本当にどちらが強いかを比べるのであれば、実際に試合をすればリングの上で分かると思います」

――ペッチ選手は色んな団体や選手がいるなかで「ペッチがNo.1だ」と思わせる試合をしていきたいですか。

「もちろんです。私は65キロの世界ナンバーワンであり続けたいと思っています」

■視聴方法(予定)
3月28日(土)
午後12時30分~ABEMA PPV

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