【LFA220】シアーの粘りも判定勝ちを手にしたケイシー・タナーが、ミッチェル・マッキーをコールアウト
<バンタム級/5分3R>
ケイシー・タナー(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
マイケル・シアー(米国)
オーソ同士、軽く右ハイを見せたタナーが左ミドルを蹴りダブルレッグへ。切ったシアーのボディにヒザを入れ、離れたタナーが右ミドルから左フックを振るう。サークルアウトしたシアーは、テイクダウン狙いを再び切りガードの上からコンビを打っていく。シアーの右カーフに、タナーはワンツーから右ロー。シアーは左ミドル、タナーも左ミドルを蹴り返しダブルレッグへ。ここも防いだシアーは、ガードを固めるタナーのグローブの上を殴る。
シアーのジャブの連打に左リードフックを空振りしたタナーは、ローと前蹴りに距離を詰めることができない。それでも左を当て、右の返しで前に出るタナーだが、クリンチで腹を殴られ左ミドルを蹴られる。タナーの左ミドルにも、右カーフを続けるシアーが逆にカーフ、ミドルを食う。左ボディから右オーバーハンドのタナーが組みに行くが、体を入れ替えたシアーが離れる。そのままスタンドの間合いを測り合いで初回が終わった。
2R、シアーが右ボディストレート。タナーが左ジャブを入れ、右ハイを空振りする。左インローのタナーに対し、シアーが右カーフを蹴る。タナーはインローから左ミドル、そして右カーフを蹴り込む。さらにボディショットとローのコンビを見せたタナーは、シアーのジャブをガードする。シアーは左ジャブ、右ボディストレートを入れジャブに繋げる。左ミドルを受けても前に出てショートのコンビ、ボディを殴るシアーがボディから顔面のパンチを繰り返す。
一進一退の攻防のなかで打撃ではやや劣勢となったタナーは、ダブルレッグでテイクダウンを決めると右のパウンドを落とす。シアーはオモプラッタ狙いも、パンチを落とされ足関節に狙いにバックを許す。クレイドルからRNCをセットし、両足をフックしたタナーがパンチに切り替える。落とされないよう腕を取り、再びグラウンドに持ち込んだタナーはマウントに移行してパウンド。シアーもハーフに戻すが、エルボーからパンチを打たれた。
最終回、ミドルを蹴りあった両者。シアーのステップインをかわしたタナーは、右ローを蹴る。続いて右を当てたタナーがクリンチへ。大内刈りで倒されたシアーが、クローズドガードを取る。腰を上げた右のパンチのタナーは、エルボーを繰り出す。シアーはケージキックで頭を中にいれてクローズドガードを続ける。
タナーは右を打ち下ろし、ラバーガードのシアーがハイガードから、オモプラッタへ。シアーを跨いで解除したタナーだが、ロックダウンのシアーがスイープに成功する。タナーはスクランブルでシングルを狙う。一度は潰されたが立ち上がってシアーをケージに押し込んだタナーだったが、ボディロック&大外刈りでテイクダウンを奪われる。残り20秒、アナコンダでセットしたシアーは、バックに移行しつつクルスフィクスからパンチを打ちつけ、試合終了となった。
2Rは確実にタナー。初回と最終回をジャッジがどのように判断するか。結果、ジャッジ3者ともフルマークでタナーを支持した。「フィニッシュできなかったから、ハッピーじゃない。タフな試合だった。僕はいつだってベストな相手と戦いたい。今回は、彼はそういう相手だったんだ。そして勝てた。UFCに行きたいからタイトルに挑戦させてほしい。もう、その時が来ている。フィニッシュできなかったけど、3-0で勝てた。世界のベストと戦いたい。タイトルショットのコールを待つ。タイムオフは要らない。UFCの誰とでも戦う。そのためにベルトがいる。ミッチェル・マッキー、10勝0敗だろ。来年の初め、1月か2月に戦おう」と33歳の勝者は話した。
















