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【DWCS S09Ep04】シャポリン、スクランブル発進は本領発揮とならず?? アン・ドゥアン・ホーに判定勝ち

<フライ級/5分3R>
エドゥアルド・シャポリン(ブラジル)
Def.30-27.30-27.30-27
アン・トゥアン・ホー(ベトナム)

-150のフェイバレットながら、判定勝ちは+400というシャポリンの評価。スイッチするシャポリンに対し、左ミドルハイを連続で見せたアン・トゥアン・ホー。ブロックしたシャポリンは、出入りしつつ右カーフを決める。アン・トゥアン・ホーもスイッチを繰り返し、シャポリンは左ハイをブロック、オーソ基調からスイッチしジャブをかわす。アン・トゥアン・ホーはスピニングバックフィストを繰り出し、シャポリンが何とか反応する。蹴り主体で、動き続けるアン・トゥアン・ホーに対し、シャポリンはワンツーで前に出る。これをかわしたアン・トゥアン・ホーは、続くステップインに組みつくとボディロックテイクダウンを決める。

ハーフで抑えたアン・トゥアン・ホーは、立ち上がったシャポリンに左ヒザを突き上げる。シャポリンはスピニングバックキックのタイミングで、ヒザ蹴りを繰り出す。ここからパンチの回転数を上げたシャポリンは、エルボーを決めた直後に姿勢を乱してヒザをついたアン・トゥアン・ホーの顔面にヒザを入れるがレフェリーが流す。一気に流れが変わり、シャポリンがアン・トゥアン・ホーのダブルレッグを切り、小外掛けでテイクダウンを決める。鉄槌、パンチを落とすシャポリンはパス狙いから、立ち上がり右ボディで腹を抉る。最後に飛び込んでのエルボーをアン・トゥアン・ホーが空振りし、ラウンドが終わった。

2R、初回のグラウンド状態のアン・トゥアン・ホーに入れたヒザ蹴りに注意が与えられたシャポリンが、スピニングバックキックを空振りする。減点にならなかったが、印象を悪くしたシャポリン。ダナはこの反則をどのように捉えるか。アン・トゥアン・ホーは動きが落ちることはないが、やや慎重になっているか。シャポリンはボディを伸ばし、テイクダウン狙いを切り亀のアン・トゥアン・ホーを殴って、バックからRNCを狙う。その刹那、胸を合わせてトップを取り返したアン・トゥアン・ホーは、スクランブルで逆にバックを伺う。正対したシャポリンはウィザーでボディロックテイクダウンを耐え、逆に小外でテイクダウンを決める。

鉄槌、シングルをがぶったシャポリンがギロチンへ。頭を抜いてダブルで押し込むアン・トゥアン・ホーが、シングルに移行する。ここもウィザーで耐えたシャポリンは、ヒップトスをすかしてバックへ。サイドバックから殴り、さらにテイクダウンしたシャポリンはバタフライガードにも強烈なエルボーからパンチを落とした。

最終回、スイッチしつつ左ハイを見せたシャポリン。アン・トゥアン・ホーもミドルを蹴るが、ダブルレッグで簡単にテイクダウンを奪われる。クローズドガードのアン・トゥアン・ホーに対し、シャポリンは鉄槌&パンチを落とす。腰を上げるが、ガードが切れないシャポリンは一瞬のオープンに右足を抜きにかかる。アン・トゥアン・ホーはクローズドに戻し、頭を抱える。これを支点に逆にパスを決めたシャポリンだが、アン・トゥアン・ホーはさらにテッポウ返しでリバーサルし、スクランブルでエルボーを放つ。

と、勝負のスタンドの展開で大外を狙ったシャポリンが、なんと跳ね返されて背中をキャンバスにつける。ハイガードから三角狙いのシャポリンは、アン・トゥアン・ホーのリフトからスラム狙いに技を解く。テイクダウン狙いから亀、引き込んだアン・トゥアン・ホー。この展開では、インパクトを残すことは難しい。ニーシールドでエルボーを繰り出すアン・トゥアン・ホーは、ここでもクローズドに取る。シャポリンはガードの中からハンマーフィスト、大きく振りかぶるとアン・トゥアン・ホーはそのスペースをついて反転。亀のアン・トゥアン・ホーにシャポリンはギロチンから引き込むが時間に。

MMAとしては反則のヒザ以外は問題ない。ただし、コンテンダーシリーズとしては厳しい判断もありうる試合展開となった一戦は――11日前にLFAでフライ級王座を防衛し、ショートノーティス出場の――シャポリンがフルマークの判定勝ちを収めたが……果たして。


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