【UFC126】アンデウソンが前蹴りで一撃、ヴィトー退ける
■第11試合 UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R
[王者]アンデウソン・シウバ(ブラジル)
Def.1R3分29秒/TKO
[挑戦者]ヴィトー・ベウフォート(ブラジル)
UFCライトヘビー級四天王時代のライバル、ランディー・クートゥアーをセコンドに、1年4カ月ぶりのオクタゴンに上がった挑戦者ヴィトー・ベウフォート。対するは、コール時に大きなブーイングが起こった王者アンデウソンだ。
試合は、ヴィトーコールが静まった頃になっても、両者手を出さない慎重な立ち上がりに。サウスポー同士、アンデウソンの構えが普段よりも正面を向いていない。サイドから関節蹴りを見せたアンデウソンに、2分が経過してなおヴィトーは動かない。再び起こったヴィトーコールを受け、ローを見せるが、これはアンデウソンが軽くかわしていく。
すると、サークリング中にやや緊張感が途切れたのか、ヴィトーのパンチを受けたアンデウソン。ハイキックを抱えられ、テイクダウンを奪われるも、すぐに立ち上がる。再び見合った両者だったが、ここでアンデウソンの前蹴りがヴィトーの顎を捉える。この一撃で、意識がとんだヴィトーは、ヒザから崩れ落ち、ガードを取ったものの、アンデウソンがパウンドを落としたところでレフェリーが試合をストップした。
珍しくオクタゴンで、長めのコメントを語った王者アンデウソンは、8度目の王座防衛戦を支えたチームメイトの感謝の言葉を述べた。一方、敗者ヴィトーも非常に濃密な一戦を終え、「全ての人々に感謝したい。僕の人生をサポートしてくれてありがとう。フロントキックに言い訳はできない。UFCで戦い続ける」と力強く語った。