【UFC237】キャノニアの右ローで、アンデウソン・シウバが負傷TKO負け。ブーイングが止まらない……
<ミドル級/5分3R>
ジャレッド・キャノニア(米国)
Def.1R4分47秒by TKO
アンデウソン・シウバ(ブラジル)
左ローを蹴るキャノニア、続いて右と左とローを続ける。常に右ジャブを見せるアンデウソンが、右ロー。キャノニアは右ストレート&右ローを蹴り、アンデウソンの左ミドルに歓声が起こる。前に出るようになったアンデウソンは二段蹴りを見せるも、ケージに詰められ右フックを2発被弾する。続く組み合いから離れたキャノニアは、サウスポーとオーソを繰り返すアンデウソンに右ローを続ける。さらに左ジャブを当てたキャノニアに対し、アンデウソンは左ハイ、ブロックされると後ろ回し蹴りのフェイントへ。
この動きでファンが沸くなか、キャノニアの右インサイドローで右ヒザ裏を蹴られたアンデウソンがマットに崩れ落ちる。ここからガードを取るアンデウソンだが、レフェリーが試合を止めた。ヒザの負傷で立ち上がるのも苦労するアンデウソン、無念の雄叫びをあげ──それでも勝者を称えた。
大ブーイングの観客に数10秒間、質問に答えることができなかったキャノニアは「アンデウソン・シウバ、ありがとう。オブリガド。凄く感謝し、尊敬している。皆、ごめん。皆の期待していることは分かるけど、こうなってしまったんだ」と話し、やまないブーイングに苦笑いを浮かべた。
キャノニアのローは反則でもなんでもない、このブーイングは理解しがたい。勝者を称えないと、敗者も浮かばれないだろう。「申し訳ない。練習の時からヒザは少し悪かったんだ」とアンデウソンは苦痛に顔を歪めながらも、コメントした。