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【Gladiator031】復帰の南友之輔が、Black Combat2位のパク・ソンジュンとバンタム級王座決定戦

【写真】モンゴル勢が来ないグラジで、ブラックコンバットのランカーとのタイトル戦。興味深い (C)MMAPLANET

19日(月)にGladiatorより6月8日(日)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator031でバンタム級王座決定戦=南友之輔✕パク・ソンジュンの一戦が組まれることが発表されている。
text by Manabu Takashima

Gladiatorバンタム級王座は前チャンピオン竹中大地がBlack Combat参戦を前に返上。それ以前の1月に吉田開威と南が暫定王座を賭けて戦う予定だった。

しかし、南の負傷により代役シンバートル・バットエルデネが吉田と戦うことに。ところがシンバートルが計量に失敗し、両者の一戦は吉田が勝利した場合のみ王者が誕生する変則王座決定戦として実施された。

結果ハイキックでスリップした吉田が、シンバートルに捕獲されシザースチョークで落とされたことで暫定王座は宙に浮いた状態に。その後、吉田のRoad to UFC出場と竹中の王座返上より、今大会で戦線復帰する南にまず挑戦権が与えられた。


グラジサイドも南も当然、もう1人のタイトルコンテンダーはシンバートルを想定していたが、そのシンバートルが母国で5月から6月に延期された新生MGL-1FCのビッグショーに出場が内定しており、来日が叶わなかった。

ここから南とベルトを賭けて戦う選手探しが始まり、日本勢と韓国勢に打診するもなかなか手を挙げるファイターは現れないなかで、パク・ソンジュンがタイトル決定戦出場を受託。Black Combatバンタム級2位のファイターらしく、「南選手を初めて見たとき、隣のマルチーズに似ていると思いました」という強烈な言葉をリリースに寄せている。

そのパク・ソンジュンは今月6日のBlack Combatでジョン・ギョンヨルを1分59秒で倒しており、コンディションも良好のまま連戦に臨む。Black Combatバンタム級戦線では1位にいた時に山本聖悟にKO負けという誤算があり、続いてキム・デフォンの代役でキム・ジェウンと対戦もTKO負けを喫したパク・ソンジュン。キム・ジェウン政権が樹立したBlack Combatバンタム級戦線には竹中が参入し、彼に暫くはタイトル戦の出番はないことが予想される。

その状況下で日本でのタイトル戦を選択しただけに、母国で再浮上するために相当の気合と覚悟を持っての来日となるだろう。他方、南も同期といってよい木村柊也のRIZINでの飛躍、敗れはしたが熊崎夏暉のBTC04の激闘、伊藤空也と神谷大地のRoad to UFCと強すぎる刺激を受けるばかりか、精神的に焦燥感すらある状態でもおかしくない。

一方で技術的に南はテムーレン・アルギルマー戦で見せた空手の距離とボクシング、キックボクシングの融合がどこまで進んでいるのか。非常に楽しみな再起戦、そしてクオリティオポネントとの王座決定戦だ。

また今回のリリースではヘビー級で大番高明とセネガル相撲からの刺客アルブリー・ンジャイの一戦が組まれることも明らかとなっている。

以下、リリースに寄せられた出場4選手のコメントだ。

ちょっと、怖すぎやしないか……(C)GLADIATOR

アルブリー・ンジャイ

「私はセネガル相撲のプロレスラーで、総合格闘技の分野でチャンピオンになるために来日して、日々練習をしています。日本でのデビュー戦となる今回の試合は、スタッフとサポーター全員を喜ばせるために、派手なノックアウトで勝利します」

大番高明
「若くて、体格に恵まれたセネガル相撲出身の選手との対戦。想像がつかない未知との遭遇。リーチやフィジカルでは敵わないかもしれませんが、MMAの経験値だけは確実に勝っている部分なので、それを武器に戦いたいと思います」

パク・ソンジュン
「南選手を初めて見たとき、隣のマルチーズに似ていると思いました。可愛いです。しかし、試合スタイルは僕と似たような熱い打撃がスタイルなので、熱い画が描けそうです。GLADIATORベルトは僕が韓国に持って帰ります。他の選手たちが僕のベルトを奪いたいなら、一度挑戦してみてください」

南友之輔
「前回怪我で欠場してしまったのですが、今回タイトルマッチを組んで頂けたことに感謝します前回は暫定で、今回は正規なので全ていい流れでしかありません。誰が相手でも関係ないので、応援・サポートしてくれる方々に最高のパフォーマンスをお見せします南友之輔のNEWスタイルをお楽しみに!」

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