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【Shooto2025#02】修斗とベルトへの想いを込めて――怒りのSASUKEが善戦の椿を絞め落として王座防衛

【写真】最後はパームトゥパームで絞め落とした(C)MMAPLANET

<修斗世界フェザー級選手権試合/5分5R>
SASUKE(日本)
Def.2R2分54秒 by RNC
椿飛鳥(日本)

ゆっくりとケージ中央へ向かったSASUKEに、椿が右カーフを当てる。椿の左前蹴りをキャッチしたSASUKEがドライブしながら、軸足を刈って椿をマットに叩きつけた。左へパスしたSASUKEがサイドから左ヒジで削っていく。半身になった椿の左腕を取り、キムラを狙いながらバックへ。シングルバックから左腕を椿の首に回す。ワンハンドRNCの体勢になったSASUKEが椿の体を伸ばすも、椿も耐えた。うつ伏せになった椿に対し、ボディトライアングルの状態からパンチを連打するSASUKE。再び左腕を首に回し、ワンハンドで絞め上げると、椿が苦悶の表情を浮かべる。

椿がSASUKEの腕を外して凌ぎ、立ち上がろうと試みる。ボディトライアングルのまま逃さないSASUKEを、前に振り落とした。スクランブルから立ち上がったSASUKEは、ダブルレッグで組んできた椿のボディにヒザを突き刺す。椿はリフトアップから尻もちを着かせ、立ち上がるSASUKEのバックに回る。背中に乗ってボディトライアングルで組んだ椿はRNCへ。グラウンドに戻してパンチで削っていった。

2R、椿の左ジャブがSASUKEの顔面を捉える。SASUKEは右カーフを返したが、椿の連打をもらってグラついた。右スピニングバックエルボーを繰り出すも、当たりは浅い。SASUKE左ボディを突き上げた椿を大内刈りでこかした。

ハーフガードの椿に背中を着かせ、肩固めの形に移行する。左側に回ったSASUKEが絞め上げるも、ハーフガードの椿がスイープに成功する。SASUKEがケージに背中を着けて立ち上がると、椿がバックに回って左足を差し入れた。しかりSASUKEが正対しながら左腕を差し上げ、そのままグラウンドに持ち込む。左腕を首に回しながらバックマウントを奪取し、ボディトライアングルで固めたSASUKEがRNCで椿を絞め落とした。

3度目の王座防衛を果たしたSASUKEは、マイクを握って次のように語った。

「まずはじめに――この試合に向けて散々バカにされてきて、頭にきていたので清々しています。チャンピオンとして、いち人間として頭にきていたので、しっかり埋めてやろうと思っていたんですけど。彼も意地を出して頑張ったじゃないですか。『怒りの感情を押し殺して、淡々と冷静に青く燃える』と言っていたのですが、堅くなってしまったので……。まだまだ直すべきところもあるし、強くなれるんじゃないかと思います。

(椿に対して)一体どれだけの選手が、どれだけの想いでこのベルトを巻いてきたか全く理解していないだろう? このベルトは俺だけじゃなくて、歴代のチャンピオンの格闘技に懸ける強い想いが籠もったベルトなんだよ。盛り上げるためにやるなら、しっかりと実力をつけて周りに文句を言われないように、自分の力を示してから俺の前に立て。――と、そっちの陣営は伝えておいてください。

あと『SASUKE対策で椿とスパーリングしています』と言っているヤツが、俺がいない間にウチのジムで勝手に練習していたらしいけど、どういう教育してんの? そんなスパイみたいな姑息なことをしているヤツが、ベルトを獲れるわけないだろう。数々の愚行を反省し、お前らは修斗から出て行け。以上」


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