【LFA203】UFC313が控えるベガスで、LFA初のキルギス人王者サチバリディエフが初防衛戦!!
【写真】193センチで細身。米国ではアルファメールでトレーニングをしているキルギス人王者サチバリディエフ (C)LFA
6日(木・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのパームス・カジノリゾート内ザ・パール・シアターでLFA203「Satybaldiev vs Soares」が開催される。
Text Manabu Takashima
8日(土・同)にTモバイル・アリーナでアレックス・ポアタン・ペレイラがマゴメド・アンカラエフの挑戦を受ける世界ライトヘビー級選手権試合がメインのUFC313が行われ、同じ6日にはUFC APEXでニッキー・ロドリゲス✕ヴィクトー・ウゴがメインのUFC Fight Pass Invitational 10が開かれるラスベガス。
さながらInternational Fight WeekばりのMMAキャピタルに、LFAはUFC FPI102終了後にメインカード開始という形で2度目の上陸を果たす。LFAとしては木曜日開催は異例だが、より注目度の高いイベントなるに違いない。そんなベガス大会のメインはUFCのメインにぶつけるようにライトヘビー級選手権試合を用意したのが、いかにも#01フィーダーショーらしい。
LFAライトヘビー級王者は、今やカザフスタンに並ぶ中央アジアのMMAニューパワーハウスとして注目されるキルギスのウラン・サチバリディエフだ。サチバリディエフは昨年3月に元TITAN FCミドル級王者でコンテンダーシリーズからUFCへのステップアップとLFAライトヘビー級王座取りに失敗したブルーノ・アジスと暫定王座決定戦を戦った。
柔術家アジスの肩固め、散々仕掛けられた三角絞めを凌ぎ切り、最後は三角を担いでパス。嫌がって背中を向けたアジスにリーチの長さを生かしたパンチを続けて逆転のTKO勝ちで暫定王座に就いた。LFAで初のキルギス人チャンピオンとなったサチバリディエフは、正規王者ブルーノ・ロピスがUFCと契約したために王座を返上し正規王者に認定された。戦績7勝1敗で6つのフィニッシュ勝利。まさにLFA、そしてUFCが望むレコードを積んできたサチバリディエフは、テイクダウンやポジショニングにこそ課題があるが、細身の長身&リーチの長さを生かしたダーティボクシングは脅威だ。
対して挑戦者のソアレスはキックボクシング出身で、右ストレートやカウンターの左フック等タイミングの取り方は抜群で、両の拳ともKOパワーを秘めている。とはいえMMAファイターとしてソアレスは、決してストライカーということではない。
同門でLFAからコンテンダーシリーズを経てUFCと契約したイズマエル&ガブリエル・ボンフィム兄弟らと練習をする彼は、テイクダウンからポジションを取ってパウンドアウトという攻めの寝技を持つ──打撃の強いウェルランダーだ。技術的にはズバリ、挑戦者が上。MMAが確立している。その一方で王者サチバリディエフは常人の理解を超えた精神の耐久力を持つ。
攻められても諦めないで、5Rを戦い抜くスタミナを心身ともに有しており、このあたりはソアレスとしても試合が長引くと不気味に感じ、動きにブレーキがかかるかもしれない。いずれにせよ、UFC PPV大会のファイトウィークに4キロしか離れていない会場で組まれたタイトル戦。他のイベントよりUFC関係者の目に止まる可能性は絶対的に高い。両者のモチベーションもアドレナリンもマックスの状態で、激闘が見られそうなLFAライトヘビー級選手権試合だ。
■視聴方法(予定)
3月7日(金・日本時間)
午後1時00分~UFC FIGHT PASS
■ LFA203メイン対戦カード
<LFAライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ウラン・サチバリディエフ(キルギス)
[挑戦者]レオン・ソアレス(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
アラン・ベゴッソ(ブラジル)
ミカイアス・ウレーニャ(ドミニカ)
<バンタム級/5分3R>
スタフ・コーレン(イスラエル)
チェイス・ウィットマー(米国)
<女子バンタム級/5分3R>
ビア・メスキータ(ブラジル)
ホープ・チェイス(米国)
<ヘビー級/5分3R>
ジョシュ・ホキット(米国)
エゼキエル・ラトゥ(米国)
<ミドル級/5分3R>
シャラフ・デブラトムロドフ(タジキスタン)
クリスチアーノ・フロリッチ(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
アジズベク・テミロフ(ウズベキスタン)
ダニエル・アラウージョ(ブラジル)