【UFN250】トップキープとパウンドで攻めたフェレス・ジアムがマイク・デイヴィスとの流血戦を制す
<ライト級/5分3R>
フェレス・ジアム(フランス)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
マイク・デイヴィス(米国)
互いにジャブを突く展開から、デイヴィスが右ローを蹴って組みつくと自らガードに引き込む。デイヴィスは下からジアムの腕を抱えてアームバーを狙いつつ、両脇を差して立ち上がる。デイヴィスは左脇を差してジアムをケージに押し込むと、ここでもガードに引き込む。デイヴィスが体を起こすと、ジアムはデイヴィスをがぶってコントロールし、立ち上がって距離を取る。ジアムがジャブから前に出ると、組んだデイヴィスはここも引き込む。
デイヴィスは展開が作れないとみるや立ち上がり、ジアムはデイヴィスの立ち際に右フック。そのままデイヴィスをケージに押し込んでヒザ蹴りを入れ、離れ際にスピニングバックフィストを打ち込んだ。距離が離れて試合がスタンドに戻ると、ジアムはジャブを顔とボディに打ち分けて右ロー。デイヴィスは前蹴りで距離を取ろうとするが、ジアムが前に出て左ボディからパンチをまとめる。デイヴィスはパンチから組もうとするが距離が遠い。
ジアムはジャブから左アッパー、組んだデイビスが左脇は差してテイクダウンを狙うがジアムは倒れない。ここは離れたデイヴィスだが、細かいパンチから距離を詰めて組むと、そのままバックについて持ち上げてテイクダウンする。デイヴィスはバックキープして肩固めを狙いながらマウントへ。ジアムはブリッジして逃げつつハーフガードに戻す。最後はジアムがガードに戻してラウンド終了となった。
2R、デイヴィスが左の前蹴りのフェイントを見せると、ジアムはジャブを返す。デイヴィスが左のパンチから距離を詰めてダブルレッグに入るとボディロックに変えて、ジアムのバックを狙う。ジアムは正対してデイヴィスをケージに押し込み、ケージ際での攻防が続く。デイヴィスの頭が下がったところにジアムがヒザ蹴り。これでデイヴィスが左側頭部をざっくりカットする。ジアムがダブルレッグでデイヴィスの持ち上げてテイクダウンすると、デイヴィスは下から足関節を仕掛けてバックへ。
ジアムの右足にカーフスライサーを仕掛け、そのままトップポジションをとる。ジアムもポジションを返そうとするが、デイヴィスは肩固めのクラッチでトップポジションを取ってマウントへ。ジアムもブリッジでポジションを返してインサイドガードで上になり、デイヴィスが起きてくるところを寝かせて逆に肩固めへ。腕のクラッチが外れるとパンチとヒジを落とし、立ち上がってパンチを落とす。デイヴィスの血でジアムの白いパンツは赤く染まり、デイヴィスはダメージと出血の影響からかすぐに立ち上がることができず、カットマンに起こされるように自陣コーナーに戻った。
3R、デイヴィスが右ストレートから前に出る。ジアムはヒザ蹴りのカウンターや右フックを狙いつつ、今度はジアムが自分からダブルレッグに入ってデイヴィスをケージに押し込む。ジアムはデイヴィスの右足にシングルに入ってテイクダウンし、トップキープして殴る。デイヴィスもケージを蹴って足を絡めてバックを狙うが、ジアムがトップキープを続ける。
デイヴィスはガードから両差しで立つが、ここは両者が離れる。ジアムが右から左フック、詰めて右ヒジ、ダブルレッグに入る。このラウンド序盤と同じようにジアムがシングルレッグに切り替えてテイクダウンしてトップキープする。ここで再びデイヴィスがジアムの右足に足関節を狙い、ジアムを寝かせてデイヴィスがインサイドで上になる。ここでデイヴィスがヒジを入れると、今度はジアムが左目尻をカットする。最後はこの態勢で試合終了となり、ジアムがデイヴィスとの流血戦を制した。
試合後、ジアムは「白いショーツが(デイヴィスの血で)真っ赤になってしまった。プロキャリアで初めてカットしたよ。まぁ大丈夫だけど。柔術が上手いのは知っていた。だからテイクダウンして、殴ったんだ」と作戦を明かした。