【TUF12】マイアが判定勝ち、グローブは防戦一方に
■ミドル級/5分3R
デミアン・マイア(ブラジル)
Def.3R終了/判定
ケンドール・グローブ(米国)
リーチを生かし、左を伸ばすグローブ。左に左を返すマイア、グローブが思わず後退する。左右のパンチを伸ばし、前に出るグローブにシングルレッグから、マイアがテイクダウンを奪う。パス狙いに立ち上がって逃げたグローブだが、案の定、そのままバックを許す。
向き合えないグローブに、スタンドで両足のフックを狙うマイアだったが、自ら正面に回り、再びテイクダウン。ハーフからパンチを落とし、パスの機会をうかがうマイアはそのままマウントへ。エビから体を捩じるグローブだが、マイアはトップから強烈なエルボーを落とす。
一度はマイアを押し戻し、トップを取り返す機会を得たグローブだったが、マイカはすかさず距離をつめトップをキープ。ニアマウントからエルボー、バックに回りパンチを落とすと、グローブは前転して逃げようとする。マイアはそのまま背中に張り付き、バックからチョーク狙いへ。正面を向きなおしたグローブだが、ここでタイムアップとなり、確実に初回を失った。
2R、スタンドでプレッシャーをかけるグローブに対し、前に出てくるところに左を放つマイア。シングルレッグをかわしたグローブのアッパーがマイアのアゴを捉える。一瞬動きが止まったマイアだったが、直後にテイクダウンに成功。ハーフから潜りを見せるグローブだが、グラウンドはマイアの庭だ。
しっかりとベースをつくり、マイアはエルボーを落とす。と、グローブはガードからシングルを見せ立ち上がるも、マイアは再び組み浮いてテイクダウン。ガードを取るグローブは、蹴り上げを見せるも、そのまま足を払われパスを許しそうになると、自ら亀の態勢となりバックを取られる。
四の字フックからチョークを仕掛けるマイアは、絞めよりパンチに重点を置き、2Rもポイントを取ることを選択した。
最終回、前に出てきたグローブに、これまでとは違い、右を合わせたマイア。右ストレートを伸ばすグローブに、なかなかテイクダウンも仕掛けないのは、2R分の貯金があるからか。
グローブも寝技の攻防を凌いだことで、体力を削られ、なかなか前に出られない。すると、残り2分となった時点で、遠い距離から組みつこうとしたマイア。バックステップでかわしたグローブは、自ら寝技の展開を臨むことはできない。
再びシングルに出たマイアに、残った方の足で蹴りを見せたグローブだが、マイアに左足が取られた状態が続く。残り30秒を切っても、執拗にダブルレッグを仕掛けるマイアの仕掛けを耐えるのが精いっぱいのグローブは、そのまま試合終了を迎え、力なく右手を挙げて観客に勝利をアピールした。
だが、ジャッジは3者とも29-28でマイアを支持し、試合内容通り、ダミアン・マイアが判定勝ちを手にした。