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【Grachan Herios】ホームグラウンドで再起。原口伸「前回の負けや色んな鬱憤を全部ぶつけたい」

【写真】RTUへのチャレンジには一区切りがついた原口。だからこそこの2年間になかった新たなチャレンジの可能性も出てくる(C)TAKUMI NAKAMURA

22日(日)、東京都江東区のTFTホール1000で開催されるGrachan Heriosで、原口伸が高橋孝徳と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

2年連続でRoad to UFCにチャレンジした原口だが、8月の準決勝ではチュウ・カンチエにスプリット判定で敗れた。あれから約4カ月、原口はかつてのホームリングでもあるGrachanでの再起戦を選んだ。

今後も原口は「UFCを目指す目標は変わらない」という一方で、RTUだけでなくRIZINや海外フィーダーショーへの出場など、新たな可能性を探っていくことも視野に入れている。その第一歩となる高橋戦に向けて意気込みを訊いた。


――8月のRTU準決勝でチュウ・カンチエにスプリット判定で敗れて以来の試合が、かつてのホームグラウンドでもあるグラチャンで決まりました。

「もともと僕はグラチャンのライト級王者で、RTU出場前はグラチャンに出ていたので、日本で試合をする場合は一つの選択肢として考えていました。それでグラチャンの岩﨑(ヒロユキ)代表と話して、年内に自分としても試合をやりたいし、岩崎さんとしても試合を組みたいというところで決まりました。最初は別の相手で予定されていたんですけど、その選手が怪我をしてしまって、高橋選手と対戦することになったという流れです」

――RTUの振り返りインタビューやSNSではRIZIN出場にも興味を示していましたが、そこも視野に入れていたのですか。

「もちろんRIZINは興味があるイベントですし、今後そういったチャンスがあれば(参戦を)考えたいと思います。今回に関しては年末までには1試合やりたいと思っていて、そこでグラチャンと色々とスケジュールが合った感じです」

――カンチエ戦が終わって、再起戦が決まるまではどんな心境で練習を続けていたのですか。

「なんかこう…心に余裕がない感じでしたね。一応練習はしていたんですけど、次の試合も分からない状態でもがいて、もがきながら何か練習してるという感じでした」

――何か目標が定まっていないような状態だったのですか。

「そうですね。気持ち的にも安定しなくて、ブレている感じではありました。自分がなんでUFCを目指しているかと言うと、結局強い人と戦いたい・上に行きたいからで、その最高峰がUFCだからなんですよ。でもそれよりもっと手前の話で言えば、自分の可能性を確かめたい、ファイターとしてレベルアップしていきたいという気持ちが一番にある。そうなった時に例えばRIZINだったり、自分にとってレベルアップできると感じる団体のオファーだったら、そういう団体にも出てみたいと思っています」

――プラスに考えればRTUが終わり、これから新たな道や可能性を探っていけるわけですよね。

「はい。今はそういう風に考えられています」

――例えば同門の伊藤空也選手はEternalMMAでタイトルを獲りましたし、UFCを目指すにしても色々なアプローチがあると思います。

「だからRTUが終わって色々と考えてはいるんですけど、今は目の前の試合を勝ち続ける。初めてRTUに出た時は、決まった試合で勝ちを積み重ねてRTUにつながったので、それをもう一回やるって感じですね」

――新たなキャリアのスタートになる一戦ですが、どんなことをテーマに練習してきましたか。、

「やっぱりRTU参戦中は、心のどこかでトーナメントは勝たないと意味がないと思って、硬くなりすぎたり、勝ちに徹しすぎたというのはありました。でも今回は日本でやる試合で、基本的にワンマッチなんで、そこではあんまり深く考えずにフィニッシュ、自分で仕留めに行くことを意識しています。あまり作り込みすぎず、いい意味で大雑把じゃないですけど、相手を仕留めに行こうと思います」

――対戦相手の高橋選手にはどんな印象を持っていますか。

「これと言って飛び抜けた部分はないですが、安定している選手だと思います。こちらが欲を出せば出すほど、いやらしいことをしてくることもあるのかなと思っています」

――高橋選手の仕掛けをシャットアウトして試合を終わらせたいですか。

「そういう戦い方に合わせる気はないですし、自分が何かにトライして、ダメだったらどうしよう?は考えてないです」

――逆にRTUではそこばかりを考えすぎていた部分もありますか。

「今思えばそういう思考回路になっていたかもしれません」

――今回は余計なことを考えずに思いきり戦いたいですか。

「前回の負けとか色んな鬱憤みたいなものあるので、それを全部ぶつけたいです」

――改めて2025年はどんなキャリアを積んでいきたいですか。

「現時点で自分はこれで行くんだみたいなビジョンはないです。いただいたオファーで良い話があればもちろんそこに行きますし、そこは色んな可能性を持ってやりたいです。もちろんUFC を目指すという気持ちは変わらないです」

――そのためにも高橋戦をしっかり勝って2025年につなげたいですね。

「はい。ここで一発ちゃんと勝ち切りたいなと思います」

■Grachan Herios 視聴方法(予定)
午後14時00分~
GRACHAN放送局
GRACHAN公式YouTubeメンバーシップ

■Grachan Herios 対戦カード
<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] TSUNE(日本)
[挑戦者] 伊藤空也(日本)

<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 林RICE陽太(日本)
[挑戦者] ロクク・ダリ(コンゴ民主共和国)

<Grachanフライ級暫定王者決定戦/5分3R>
道端正司(日本)
小田魁斗(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
原口伸(日本)
高橋孝徳(日本)

<無差別級/5分2R+ExR>
荒東”怪獣キラー”英貴(日本)
大場慎之助(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
岸本篤史(日本)
大道翔貴(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
小谷直之(日本)
草訳駿介(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
宮内拓海(日本)
小林大介(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
金井一将(日本)
長野将大(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
長谷川卓也(日本)
徳弘拓馬(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
鈴木嵐士(日本)
二之宮徳昭(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
水谷健人(日本)
上田麟(日本)

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