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【Breakthrough Combat01】掟破りの逆吉野返し=シンバートル「パワーの使い時を見極めることが技術」

【写真】キャリア3戦目で吉野に快勝。22歳になったばかり。これからの成長が楽しみであり、怖い(C) MMAPLANET

10月30日(水)に開催されたBreakthrough Combat01のメインで吉野光に判定勝ちをしたシンバートル・バットエルデネ。キャリア3戦目の大番狂わせといえる勝利だった。
Text by Manabu Takashima

シンバートルの勝利をより印象づけたのは、吉野とのトップの取り合いを制したこと。何よりも下になってもスクランブルに持ち込み、抑え込まれても掟破りの吉野返しというべきブリッジでリバーサルを決めたシンバートルに、その秘訣を大会終了直後に尋ねた。


このブリッジから、スクランブル。バックを制するという流れを見せた。これはまさに技術力だ

──おめでとうございます。今の気持ちを教えてください。

「嬉しいです。日本の試合は初めてだったので、勝てて本当に嬉しいです」

──大会関係者や日本のファンの殆どが、吉野選手が勝つと思っていた試合でした。そこで大アップセットを起こしました。

「でも、自分は勝つつもりでした。モンゴルの皆も応援してくれていましたし、私が勝ったので盛り上がってくれていると思います」

──初回、テイクダウンをされてギロチンも極まらなかったです。あそこで勝負ありという風にも見えたのですが、挽回できた要因はどこにあると思いますか。

「あそこからのギロチンは、得意で練習でも極めることができているのですが……。ただ、極まらなかったらどうするのか。そこも練習しているので、問題なかったです」

──吉野選手はトップ奪取能力の高い選手なのですが、そこをひっくり返した。試合前のインタビューでは繊細な技術を見せたいと言っていましたが、あれは技術ですか。それともパワーですか。

「勿論、パワーです(笑)。ただし、そのパワーの使い時、バランスを見極めることが技術力なんです」

──その見極める力、肝はどこにありますか。

「タイミングです。力を使う時は、フルで使います。それ以外の時は、休んでスタミナを消費しないようにしています。そこが大切ですね」

──今日の勝利、格闘家人生を変える可能性もあります。この勝利を如何に生かしたいですか。

「子供の頃から、モンゴル相撲をやっていました。あの時と比べても、MMAを始めてからトップになる想いが強くなっています。海外の大会で、メインイベントを戦うチャンスをくださった日本の皆さんに本当に感謝しています。良い経験になりました」

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