【DWCS S08 Ep09】豪州チャンプ対決はHEX王者ガウシーが、Eternal王者ドリリッチに堅実判定勝ち
【写真】コンテンダーシリーズを考えると、手堅過ぎたかもしれない(C)Zuffa/UFC
<フライ級/5分3R>
ショーン・ガウシー(豪州)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
アンソニー・ドリリッチ(豪州)
HEX FSとEternal MMAのフライ級王座対決。サウスポーのドリリッチ、オーソのガウシーに左ストレートを伸ばす。ガウシーは右のガードをしっかりと固め、左頬は左肩で守るか前からダブルレッグを仕掛ける。簡単に切ったドリリッチはステップインにボディにショートのコンビを繰り出し、顔面を狙う。さらにダーティボクシングで左フックを入れたドリリッチは、左インローを蹴る。ガウシーは固いガードからダウルレッグも打撃が釣りがなく、組むこともできない。
ドリリッチは左ヒザから、ショートアッパーなど細かいパンチを纏める。左右に回りドリリッチが前に出てアッパー、左ミドルを入れる。ガウシーもようやくショートのパンチを見せるが、打ち返されて距離を取り直す。シングルからハイクロッチも切られたガウシーは左ミドルを蹴られるなど、本来の思い切りの良さがなかったがついに右フックをヒットさせる。ドリリッチのローが急所近くに入るが、ガウシーは構わず試合を続ける。右で前に出たガウシー、クリンチになったところで時間に。
2R、ドリリッチが右ジャブ、ガウシーが右前蹴りも左ミドルを蹴られる。右を振るったガウシーが、パンチを出す数を増やす。逆に組んだドリリッチは、切られると左ボディから左ミドルを決める。さらに左右のフックを受けたガウシーがシングルレッグでテイクダウン。すぐに立ち上がったドリリッチが首相撲からヒザをボディに突き刺す。離れたドリリッチがジャブを伸ばし左ストレートへ。ガードを固めたガウシーは腹を蹴られる場面が多いが、右をヒットさせる。間合いを外したドリリッチが左ミドルからインロー。シングルを切られたドリリッチは、ボディを効かされる。
ガウシーは右オーバーハンドから左ボディ、直後にダブルレッグでテイクダウンを奪う。ドリリッチが立ち上がったところで右エルボーを入れたガウシーは右フックを入れる。続いて右ボディを入れると、ドリリッチが左ミドル&ワンツーフックも威力はガウシーが上田。残り10秒、組んでバックを狙ったガウシーは正対したドリリッチに右を当てラウンドを取り返した。
最終回、ドリリッチがワンツーから左ミドル。続いて左を入れると、ガウシーが右ボディを2発繰り出す。とはいえ両者揃って手堅い攻撃を続き、ガウシーがボディから顔面とコンビを見せる。ドリリッチも左ボディ、左フックもボディから左フックがかすめる。ダブルレッグを切られたガウシーは右エルボーを当てて、直後にダブルレッグでテイクダウン。尻もちから立ち上がったドリリッチは近い距離でパンチの打ち合いの中で、右をクリーンヒットされる。ドリリッチがショートが多く、思い切った左ストレートを打つことがない中でボディを纏められてしまう。
接近戦のボクシングが続き、やはり威力があるのはガウシーだ。テイクダウンは切られてもエルボーを入れるガウシーは、残り30秒でテイクダウンを決めるとついにドリリッチがクローズドガードをついて背中をつける。エルボーを連続でいれたガウシーは、堅実なファイトで勝ち切る力を見せた。