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【UFC ESPN62】タバタ・ヒッチが、ワンツー&クリンチ時々テイクダウンでアンジェラ・ヒルを下す

<女子ストロー級/5分3R>
タバタ・ヒッチ(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
アンジェラ・ヒル(米国)

ワンツーで前に出たヒッチが、組んでケージにヒルを押し込む。ヒルは押し返してヒザをボディに。ここで離れたヒッチが右をヒット。さらにワンツーから同じように組んでいく。ヒルも首相撲&ヒザを返し、両者が離れる。ヒッチは右を多用し、パンチから組んでクリンチという展開を続けるが、テイクダウンは奪えない。逆にヒルが離れ際に右を当て、打撃から組むタイミングを読むようになる。打撃の攻防のなかでヒッチはダブルアンダーフックでケージにヒルを押し付けるが、この展開を続けることでスタミナのロスを警戒してか、すぐに距離を取り直す。

続く打撃の展開からは、ヒルの方が組んでクリンチへ。ここもテイクダウンに至らず、離れたヒッチがショートの左フックを入れた。

2R、ジャブを伸ばすヒルに対し、ショートの連打を見せたヒッチが右腕を差して一瞬にして投げを決める。初めてトップを取ったヒッチはヒルの三角絞めに立ち上がる。ヒッチは続いて立ち上がろうとしたヒルのボディを蹴り、クリンチから首を抱えた状態で離れる。ヒット数で上回るヒッチは、右を当てジャブをさす。ヒルは蹴り足を掴んでフックを入れて組みつくと、バックを狙う。許さず正対したヒッチが、離れてワンツーからスリーフォーで前へ。一瞬のクリンチ後にヒザ、ミドルを蹴ったヒルが右を入れ、前蹴りでヒッチを突き放す。

ならばと飛び込んでエルボーを狙うヒッチが、右フックをヒット。打撃とクリンチが短い時間で繰り返させるなかで、ヒルが右を打ち込む。ヒッチも殴り返し、シングルレッグでテイクダウンを決める。ヒルの蹴り上げから両者が立ち上がり、時間となった。

最終回、右を当てたヒッチに対し、ヒルがスピニングバックフィストを当てると、続いて右を打ち込む。すぐに態勢を整え直したヒッチは左ミドル、構えを変えて打撃を続けるも疲れてきたか。それでもシングルレッグでヒルを倒したヒッチ。その刹那、ヒルは蹴り上げから立ち上がる。ヒッチはパンチから組んで、右を差した状態でケージにヒルを押し込む。ここで時間を使ったヒッチは、残り2分45秒で離れると、左から右を放つ。細かいパンチの応酬で、スピードでやや上回るのはヒルの方か。

そのヒルがスピニングバックフィストを狙ったが、ヒッチはしっかりと見ており間合いを外す。ダーティボーボクシングでアッパーを入れたヒッチが、ワンツーを繰り返して前に出る。シングルを切ってがぶったヒルはだが、そのままホールドはできない。動き続け、手を出し続ける両者。ヒルの縦ヒジは届かず、ヒッチも自らの右ローで軸が乱れている。ヒザを入れて組んだヒルが、ヒザを続けて離れる。最後まで手を出し合った両者──ダメージのある攻撃はなかったが、的中度はヒッチが上回り、テイクダウンの数も多かった。

結果、ヒッチが29-28×3でヒッチは判定勝ちし歓喜の声を挙げた。「自分がネクストレベルに進めるのかをテストした試合で勝てた。打撃の練習を凄くしたの。今後? 年内にタイに行って練習をして、来年に備えたい」とヒッチは話した。


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