【UFC ESPN62】カーフで削ったボハーリョが最終回にダウンを奪い、大差判定でキャノニアーに勝利
<ミドル級/5分5R>
カイオ・ボハーリョ(ブラジル)
Def.3-0:49-45.49-45.48-46.
ジャレッド・キャノニアー(米国)
サウスポーのボハーリョに対し、キャノニアが距離を詰める。ボハーリョは前後のステップからプレスをかけ右ロー、右ジャブでけん制する。ボハーリョが右手を伸ばしたところにキャノニアーが頭を下げて右ストレートのモーションに入った。ここでアイポークが発生し、試合が中断される。再開後、左に回って左ハイを繰り出すボハーリョ。キャノニアーはケージを背負わせて右を伸ばす。
ボハーリョの右カーフを受けたキャノニアーがバランスを崩す。左足が効いたのか、キャノニアがサウスポーにスイッチした。ボハーリョは右ハイを見せる。さらにケージ中央で左ハイを繰り出したボハーリョは、ケージ中央を取ってキャノニアーにケージを背負わせる。キャノニアーが前に出て来るとワンツー、ヒザ、ヒジで迎え撃つボハーリョがさらに右カーフを当てたが、キャノニアーが右を軸に距離を詰めて初回を終えた。
2R、キャノニアーが前に出てボハーリョにケージを背負わせる。右スイングを当てたキャノニアーがラッシュを仕掛けたが、左に回ったボハーリョが逆にプレスをかけていく。左テンカオ、左カーフと散らすボハーリョだが、キャノニアーの前進は止まらない。サウスポーのまま戦うキャノニアーに右ハイを打ち込むが、キャノニアーも左ヒザに右フックを合わせた。オーソドックスに戻したキャノニアーのワンツーがボハーリョの顔面を襲う。
右を受けてフラついたボハーリョだが、ここは打ち返して凌いだ。ボハーリョがジャブとヒザでキャノニアーにケージを背負わせる。しかしキャノニアーはショートの左右フックで押し返した。互いにカーフを蹴り合うなか、キャノニアーが右フックのダブルで追い込みをかけるも、ボハーリョがプレスをかけ返す。左に回るキャノニアーが何度か右を当てたが、ボハーリョも下がらない。
3R、キャノニアーが右を伸ばす。ボハーリョも右フックを返した。下がるキャノニアーは、右ジャブを受けると前に出たが、マウスピースを吐き出したか試合が中断される。再開後、キャノニアーがボハーリョの左テンカオに右ストレートを合わせ、アゴを跳ね上げた。なおもボハーリョは左テンカオを繰り出し、キャノニアーにケージを背負わせる。
距離が詰まるとキャノニアーがダーティ―ボクシングを狙うと、突き放したボハーリョは前蹴りを突き刺した。ボハーリョが右フックからワンツーでキャノニアーを追い込んでいく。右が当たり始めたボハーリョは、左ストレートでグラつかせた。下がるキャノニアーにパンチを浴びせるボハーリョ。右フックを受けたキャノニアーはヒザを着くも、打ち合いでラウンド終了まで凌いだ。
4R、ボハーリョが右ジャブでキャノニアーの顔面を跳ね上げる。キャノニアーはオーソドックスからサウスポーにスイッチしたが、三日月蹴り、バックスピンキックと蹴りを散らすボハーリョの中に入り込むことができない。ここでボハーリョの左ヒザに右ストレートを合わせるキャノニア。左カーフも当てると、ボハーリョも下がってしまう。ボハーリョは右ジャブでキャノニアーを下がらせた。
キャノニアーのパンチとボハーリョの蹴りが交錯したあと、キャノニアーがプレスをかけていく。ボハーリョがワンツーを当てると、キャノニアーも右ストレートを打ち返す。キャノニアーが右カーフを蹴り、パンチを繰り出すも足を滑らせた。ボハーリョは右目下から出血が見られる。打ち合いの中で、ボハーリョが左ボディストレートを突き刺すと、体がくの字に曲がったキャノニアーが下がった。
最終回、ボハーリョの右目は大きく腫れている。そのボハーリョがシングルレッグを狙うが、キャノニアーがバックステップでかわした、距離を詰め続けるボハーリョ。下がるキャノニアーに左ストレートを浴びせる。右ローから右ハーフに繋げたが、キャノニアーも右ストレートを返した。キャノニアーのパンチの打ち終わりを狙うボハーリョは、左を当ててフラつかせた。キャノニアーのパンチにも力がなくなっている。
左ミドル、左カーフを打ち込むキャノニアが、さらにワンツーを突き刺すとキャノニアーがゆっくりとダウンした。トップに回ったボハーリョが左パウンド&エルボーを連打する。パスしてサイドを奪ったボハーリョは肩固めを狙う。キャノニアーはハーフガードで耐えながらサムアップを見せる。キャノニアーも背中をケージに着けて立ち上がったところで試合終了のホーンが鳴った。
裁定はボハーリョのユナニマス判定勝ち。これでボハーリョはオクタゴン7連勝を飾った。