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【PFL2024#08】ノンストップMMAレスリング!! サバテーロが組み続けたがダイロンに減点1もドローに……

【写真】キューバのレスリング・ナショナルチーム出身のダイロンに、サバテーロがハイスパートMMAレスリングを展開した(C)PFL

<バンタム級/5分3R>
ダニー・サバテーロ(米国)
Draw.1-0:29-27.28-28.28-28.
ラザロ・ダイロン(米国)

イタリアン・ギャングスターは試合前からブーイングを送る観客に対して中指を立てる。試合開始早々、サバテーロが飛び込んだ。足をキャッチしたダイロンに対し、サバテーロがスクランブルから立ち上がりケージに押し込んでいく。左腕を差し上げたサバテーロが左ヒザを突き上げるも、ダイロンが押し込んで背中を着かせた。しかしサバテーロがボディロックからスクランブルに持ち込みスタンドに戻る。ケージ中央でダイロンが三日月蹴りを見せた。さらにワンツーでサバテーロにケージを背負わせると、右ストレートでアゴを貫きダウンを奪う。パウンドで追撃しようとしたダイロンに対し、ここでもサバテーロはスクランブルからスタンドへ。

ダイロンはバックコントロールから左足を差し込んだ。サバテーロのディフェンスを崩せず、ダイロンが離れる。ケージ中央でダイロンが右を当てたが、サバテーロがニータップでクリーンテイクダウンを奪う。フックガードで守るダイロンがスタンドに戻した。サバテーロは右ハイからシングルレッグで押し込んでいく。右ヒザを着いたダイロンをすくい上げ、尻もちを着かせた。ダイロンも立ち上がり、右ストレートを当てた。サバテーロの右ミドルをキャッチしたダイロンがトップに回って初回を終える。

2R、サバテーロが右ストレートから右ハイに繋げる。さらにパンチからニータップで組みつき、ドライブしてバックに回る。ケージ際で正対しようとするダイロンに対し、ダブルレッグに切り替えた。スプロールしたダイロンがヒザを突き上げると、サバテーロも離れる。打撃戦ではダイロンの右がサバテーロの顔面を捉える。ダイロンのダブルレッグをスプロールしたサバテーロはバックコントロールに入った。ケージに押し込みながらシングルレッグに切り替えたが、ダイロンがスプロールしてスタンドに戻る。

ケージ中央でシングルレッグに失敗したサバテーロは、ダイロンの右スピニングバックフィストをかわして組みつき、グラウンドに持ち込む。バックコントロールでダイロンの頭部をマットに叩きつけるサバテーロ。ダイロンはフックガードで背中をマットに着けている。バックコントロールではヒザで削り、シングルレッグ、アンクルピックと攻め込むサバテーロに対し、ダイロンも素早いスプロールを見せる。ダイロンがシングルレッグをスプロールされてラウンドが終了した。

最終回、サバテーロが左ジャブを突いて右カーフを当てる。ダイロンも右ローを返した。サバテーロが右ハイを見せたあと、シングルレッグで飛び込むも、ダイロンが離れた。なおも組みにいくサバテーロがケージ際ではハイクロッチで組むも、ここはダイロンが離れた。ダイロンの右ストレート、サバテーロの右アッパーが当たる。サバテーロのテイクダウンを切ったダイロンのパンチが顔面を跳ね上げた。サバテーロもしつこく組んでいくも、クリーンテイクダウンには繋がらない。

ケージに押し込まれたダイロンが離れた。ダイロンのシングルレッグを押し返すサバテーロが、さらにシングルレッグからアンクルピックに切り替える。ケージに押し込み続けるサバテーロはバックに回り、ダイロンの背中に飛び乗った。スタンドのまま四の字フックを組み、パンチで削る。ここでレフェリーが試合を止める――なんとダイロンがケージを掴み、1ポイント減点に。試合終盤にこの減点は大きい。逆転を狙いパンチを振って襲い掛かるダイロンに組みついたサバテーロだが、ここは切られてしまい試合終了となった。

裁定はジャッジ2名がダイロンへの減点を含み、28-28をつけてマジョリティドローに。3Rの展開でダイロンに10-9をつけ、減点により9-9になったということか。打撃重視が進むMMAだ。


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