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【UFC ESPN61】ノンストップアクション。計量失敗マリスカルのジャクソン撃破は割り切れない……が……

<149.5ポンド/5分3R>
チャペ・マリスカル(米国)
Def.3-0:30-25.30-25.30-26
デイモン・ジャクソン(米国)

マリスカルの体重オーバーでキャッチ戦となった1戦。左ミドルから組みに行ったジャクソン、離れたマリスカルが首相撲からヒザを腹に連続で入れる。ジャクソンもヒザを蹴り返したが、マリスカルが払い腰で投げる。両者すぐに起き上がり、がぶったジャクソンをマリスカルがケージに押し込む。体を入れ替える攻防のなかでバックを伺ったジャクソンが、胸を合わせてきたマリスカルにヒザを突き上げる。ケージ際の攻防が続き、マリスカルは離れ際にヒザを狙った。

距離を潰し組みを続けるジャクソンは、組み勝てない。離れたマリスカルがパンチを打ち込み、ジャクソンのダブルレッグ狙いを腰に乗せて投げ、バックから殴る。ジャクソンもシングル&バックを伺うも、いなしたマリスカルが逆にバックへ。ジャクソンも正対してヒザを見せて離れると、右を被弾。パンチを受ける距離では組めるジャクソンだが、マリスカルもテイクダウンを仕掛ける。スイッチからダブルレッグのジャクソンが股間の下に頭を入れて崩しにかかる。マリスカルが耐えてパンチを落としタイムアップとなった。

2R、ローを蹴ったジャクソンに対し、右を伸ばすマリスカルがシングルレッグへ。クリンチ合戦でジャクソンのヒザが急所とされブレイクも、当たったのは腹か。同じ態勢で試合は再開され、四つ組からマリスカルがヒザをボディに突き刺す。態勢を入れ替えつつも、ジャクソンが押し込む状態が多いなかで、マリスカルはまたも払い腰を決める。バックを伺うマリスカルをすかし、シングルを仕掛けたジャクソンは潰されてパンチを顔面に受ける。それでもシングルを狙い続けたジャクソンは、引き込みながらバックを取りに行く。

反転してトップを取ったマリスカル、シングルからパンケーキ狙いにも反応され自ら背中をつけて動きを止める。サイドバックでパンチを続けるマリスカルが、側頭部にエルボー、そしてパンチへ。背中預けて殴られたジャクソンは、何とかサバイブした。

最終回、マリスカルが右ミドルを蹴る。ジャクソンは左ストレートに組みつくが、ヒザ蹴りにダブルを合わされそうになる。切ったジャクソンがドライブ、ダーティボクシングから離れたマリスカルがヒザ蹴りからパンチ、組んでリフトしテイクダウンを奪う。バックを狙ったマリスカルに対し、ジャクソンは胸を合わせてトップへ。即スクランブルのジャクソンだダブルレッグでケージに押し込むと、ついにテイクダウンを決める。残り2分30秒、下からエルボーをマリスカルが鉄槌を入れる。

蹴り上げからシングルに出たマリスカルは、切ってシングルのジャクソンを潰す。ここでもジャクソンは自ら背中をつけてしまい、シングルを切られたバックを許す。ケージに押し込みパンチを入れたマリスカルは、立ち上がったジャクソンの顔面に後方からヒザを入れる。崩れたジャクソン、亀になって顔を覆う状態でバックを制され背中を伸ばされる。必至に亀に戻したジャクソンだが、マリスカルは容赦なくタイムアップまでパンチを落とし続けた。

結果はノンストップで動き続けたマリスカルが、ジャクソンに大差の判定勝ちも計量オーバーでスタミナ勝負で動きが良いというのは……納得しづらい。

「計量に失敗した。責任を持っていないといけないのに。自分は試合をすべきかどうかと思ったけど、デイモン・ジャクソンが試合を受けてくれた。デイモンを尊敬している。ケージのなかでもグラップリングでも、打撃でも良い試合をすると心がけている」とマリスカルは話した――。


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