【UFC ESPN57】ほぼ蹴りのヒューギットが、初回の劣勢から盛り返しスプリット判定でクィンラン下す
<ウェルター級/5分3R>
アダム・ヒューギット(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ジョシュ・クィンラン(米国)
サウスポーのヒューギットとオーソのクィンラン、序盤は様子のなかで互いに蹴りを見せる。クィンランがスーパーマンパンチを繰り出す。ヒューギットはジャブを繰り出すが、基本はクィンランが能動的な動きを続ける。左ローから左リードフックを当てたクィンランは、左ミドルを受けても左回りを続ける。右オーバーハンドからボディフックを決めるなど、蹴り&パンチとも精度でもクィンランがヒューギットを上回る。ヒューギットは左の蹴りを続け、スピードでクィンランにパワーで対抗している形か。終盤にヒューギットが力強い前蹴りからフックを振るったが、初回はクィンランが取った。
2R、初回終盤の動きが早めに欲しいヒューギットが、左ミドルハイを2発蹴る。やや距離が近づいており、クィンランがワンツー。ヒューギットは左ミドルハイから右ハイを狙い、最終的には右ミドルを決めた。初めての組み狙いを切ったクィンランはここもスーパーマンパンチを繰り出す。すでに見切った感のあるヒューギットだが、その多用する蹴りにクィンランがカウンターを合わせる。
そのカウンターの左で目尻をカットしたヒューギットは、2度目のダブルレッグを切られ左ジャブを被弾する。時折りスイッチを使うようになったクィンランが、互いにもう一歩詰めたい戦いは最終回へ。
3R、ヒューギットの左ミドルハイに、左フックをカウンターで決めたクィンラン。スイッチして左オーバーハンドを狙う。さらにオーソに戻し右ミドル、右エルボーを放ったクィンランがヒューギットの蹴りの後に右ストレートをヒットさせる。リズムを変えたいヒューギットは、とにかく拳の攻撃が少ない。それでも二段蹴りから左ストレートを見せたヒューギット、やはりもう一歩届かない。とはいえ圧、手数ともに上回るようになってきたのはヒューギットで、クィンランは見る場面が多い。左ミドルを連続で蹴り、右ハイのヒューギットはクィンランの右にカウンターの右を当てる。さらに左ミドルを入れたヒューギットの攻勢が続く。
残り1分、ヒューギットのスピニングバックエルボーに、右ボディフックをクィンランが当てる。それでも見る場面が多いクィンランは、2Rも取ったという判断で戦っているようだ。最後の5秒で拳の交換を見せた両者──クィンランが左を当てて試合が終わった。
もう一歩、もう一つ──というままで終幕を迎えた一戦はスプリットに割れ、ヒューギットの右手が挙げられた。