【UFC ESPN57】攻めて凌がれ攻め返す。アームフィールドとタフマッチでヒースタンドが3RにRNC一本勝ち
<バンタム級/5分3R>
ブレディ・ヒースタンド(米国)
Def.3R1分52秒by RNC
ギャレット・アームフィールド(米国)
すぐに距離を詰めた両者、揃って重心が低めの構えでパンチを見せヒースタンドが組んでいく。テイクダウン狙いを2度に渡り切ったアームフィールドは、3度目のダブルレッグで尻もちをつかせるも、頭をステップオーバーして腕十字へ。アームフィールドの体を越えて腕を抜いたヒースタンドがシングルにきたところでアームインギロチンをセットする。やや半身だったことで、ネックロック気味に入った絞めは極め切れず、胸を合わせたヒースタンドがトップを取る。
アームフィールドはもう一度腕十字を狙い、防がれるとスクランブルへ。ヒースタンドがバックを取り前方にスラム。すぐに立ち上がったアームフィールドが離れるが、ヒースタンドは左にダブルレッグを合わせてクリーンテイクダウンを奪うと、バックに回ってスタンド状態で両足をフックする。自ら後方に倒れ込んだヒースタンドはRNCこそ完成させることはできなかったが、初回をリードした。
2R、アームフィールドは初回と同じように低い重心から組みへ。切ったヒースタンドは首相撲からヒザを狙い、さらに右を入れる。先手を取ったように見えたヒースタンドだが、直後に右でダウンを奪われる。アームフィールドはパウンドでラッシュを掛け、三角絞めを防ぐと立ち上がってパンチから左足を抜いて、そのままマウントを狙う。頭を抱え、ニーシールドで許さないヒースタンドだが、頭を抜いたアームフィールドがマウントを奪取る。パンチを落とされながらも、ケージキックデスクランブルに持ち込んだヒースタンドがすぐに組んでバックへ。
前方に崩し、ボディトライアングルに捕えたヒースタンドは、アゴの上から左右の上腕を滑り込ませRNCの機会を伺う。胸を合わせにいくアームフィールドに対し、背中に乗り続けられないと判断したヒースタンドが着地して、試合はスタンドへ。すぐにニータップを狙ったヒースタンド。切ったアームフィールドがクリンチでアッパーを突き上げる。離れてワンツーのヒースタンド、打撃戦を受けたアームフィールドもパンチを振るうが両者揃って疲れが見え、体の軸が乱れるようになっていた。
最終回、頭を下げてパンチ&蹴りのヒースタンド。かわしたアームフィールドが右アッパーを当てる。アームフィールドの蹴りの後に組んだヒースタンドがケージ押し込み、ダブルレッグへ。尻もちをつかさせ、背中を譲ったアームフィールドは立ち上がるが、正対できない。このままスラムし、ここも両足をヒースタンドがフックする。スタンドのバッククラブから、後方に倒れ込んだヒースタンドがRNCを極め、アームフィールドからタップを奪った。
ノンストップファイトのタフファイトを制したヒースタンドは「ドミネイトしたいんだけど、また3Rのフィニッシュになった。皆、僕のスタミナのことは知っているよね。8月3日、コーチのマイケル・キエーサと同じ日にアブダビで戦わせて欲しい」と話した。