この星の格闘技を追いかける

【Road to UFC2024Ep03】初回に3度チャウパスゥイを右で倒す。敗れてもなお、小崎連の名前を刻む――

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
ダールミス・チャウパスゥイ(中国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
小崎連(日本)

小崎が右ボディストレートを伸ばす。さらに右を顔面に入れて、チャウパスゥイをフラつかせた。チャウパスゥイが距離を詰めると、前後左右の動きで翻弄する小崎。またも右でチャウパスゥイに、マットに手を着かせた。スタンドに戻ったチャウパスゥイが距離を詰めるとパンチを浴びせるが、小崎の右をかわしたチャウパスゥイがシングルレッグからドライブした。右オーバーフックで耐える小崎は、ケージに背中を着けて立ち上がる。

チャウパスゥイはリフトするも、クリーンテイクダウンは奪えず。再びリフトしたところで小崎が離れ、チャウパスゥイの顔面に左を叩き込む。ケージ中央に戻ると小崎が右を当てた。さらに右でダウンを奪うなどパンチで優勢に進める小崎。左右に回り、遠い距離から左を振るう。チャウパスゥイの右ハイをブロックし、なおも中に入ってくるチャウパスゥイに打ち下ろしの右をヒットさせた。

2R、左に大きく回る小崎が、ガードを広げて様子をうかがいつつ右ストレートを突き刺す。チャウパスゥイが組みつくも小崎が立ち上がった。食らいつくチャウパスゥイはダブルレッグで押し込み、ケージ中央で倒してバックマウントを奪った。しかし小崎が立ち上がって離れる。小崎が距離を詰めたところにチャウパスゥイが左フックを合わせた。小崎の右もチャウパスゥイの顔面をかすめる。チャウパスゥイはシングルレッグでドライブした。一度腰を落としてから立ち上がった小崎を、チャウパスゥイがリフトしてグラウンドに引きずりこむ。

バックマウントに移行したチャウパスゥイが、右腕でRNCを狙う。さらに左腕に切り替えてパームトゥパ-ムで絞り上げるも、凌いだ小崎がスタンドに戻った。やはり右ストレートを当てる小崎。チャウパスゥイはダブルレッグで小崎に尻もちを着かせたが、ここも小崎は右オーバーフックから立ち上がろうと試みる。チャウパスゥイは小崎の左手首を押さえ、トップをキープした。

最終回、小崎が右を見せるとチャウパスゥイが下がる。右アッパーのフェイントから詰めていく小崎。チャウパスゥイはニータップでグラウンドに持ち込んだ。ケージに背中を着け、左オーバーフックから立ち上がる小崎のバックに回ったチャウパスゥイ。押し込まれながら右オーバーフックを取る小崎に対し、チャウパスゥイはボディロックから背中を着かせた。小崎はケージ際でフックガードから上半身を起こした。チャウパスゥイのアンクルピックを切った小崎だが、前転についてきたチャウパスゥイにバックを奪われてしまう。立ち上がる小崎をローアンクルショットで倒していくチャウパスゥイ。小崎は離れようとするが、チャウパスゥイがバックコントロールで食らいつき続ける。最後は左足を差し入れたチャウパスゥイが小崎にパンチを浴びせていった。

ユナニマスで勝利したチャウパスゥイは「初回は3度倒されてカムバックできなかったけど、2Rからアジャストできた。前の試合は初回で勝って来たけど、この試合は接近戦でかなり殴り合った。勇気をくれたガールフレンドに感謝している」と語った。その一方で、小崎連が敗れながらも見せつけた右ストレートと立ち上がる技術は、しっかりと日本そして海外のファンにも刻まれたに違いない。


PR
PR

関連記事

Movie