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【UAEW50】UAE Warriorsに中東の笛は無し。バークが逆転判定勝ちでアルカイシを下しフェザー級王者に

<UAEWフェザー級選手権試合/5分5R>
サムエル・バーク(スウェーデン)
Def.3-0:48-47.48-47.48-47
アリ・アルカイシ(ヨルダン)

前に出るバーク、アルカイシはケージの前を左右に回る。ローを繰り返し、バークのスイッチから左フックに組みついたアルカイシがボディロック。ワキを潜ってバックに回る。前方に崩されても、足のフックを許さず立ち上がるバークに対し、アルカイシはギロチンを狙って前方に回りこもうとする。

アルカイシは自ら離れ右ロー、左ジャブから再度ダブルレッグへ。尻もちをついたバークはバックを譲らず立ち上がって正対する。アルカイシは小外刈りでテイクダウンを決めるも、バークのバタフライスイープでスクランブルに持ち込まれて試合はスタンドに。バークは初めてフックの連打を繰り出し、圧を掛ける。アルカイシが間合いを外し、時間となった。

2R、ローからパンチを振りまわしたアルカイシが、ダブルレッグでバークを抱え上げてテイクダウン。立ち上がったバークをケージに押し込むとボディロックテイクダウンを決める。スクランブルでヒザを見せたアルカイシだが、逆にヒザをボディに受けて下がる。ここでアッパーを決めたバークは、組まれてもエルボーを入れる。アルカイシは体を入れ替えて、ケージにバークを押し込むとバックへ。胸を合わせたバークは、ボディロックからバックをまたも許す。正対後、離れたアルカイシはワンツーに組んでクリンチも、ヒザを腹に受けて離れ時間に。

3R、バークはアルカイシをケージに追い込み、左右に回るのみのアルカイシに中央に来いとアピールする。それでもアルカイシは大きく離れて回るのみ。ならばとバークも同じようにサークリングを見せる。前に出たアルカイシは、すぐに大きくサークリングしダブルレッグへ。ボディロックからバックを取りつつテイクダウンを決めたアルカイシだが、バークもすぐに立ち上がる。バック、ボディロックとバークをケージに押し込むアルカイシは、残り1分20秒になって離れるとまたもサークリングへ。

追いかけたバークが右フックをヒットさせ、ダウンを奪うとそのままパウンドで追撃に出てる。亀で両ワキでバークの腕を挟んだアルカイシが、時間までそのまま固めた。

4R、前蹴りのバークは足を使わなくなったアルカイシの左を受ける。組みぎわに縦ヒジを入れたバークは、クリンチゲームに付き合わされヒザを使う。アルカイシはバークをケージに押し込むが、テイクダウンは奪えない。自ら離れたアルカイシは組んでも、押し込むことなく離れて左を被弾する。クリンチゲームでケージに押し込み続けることができなくなったアルカイシは、、またも大きく回る。バークは組みのなかでヒジを入れ、パンチの連打へ。アルカイシはヘッドロックから正対し、エルボーをまたも打たれる。間合いを取り直したアルカイシは、組んで頭を抱えての投げを潰されバックから殴られる。引き込んで上を向いたアルカイシは、ここで時間を迎えた。

最終回、バークは組んでくるアルカイシのヒザ蹴りを入れる。効いたアルカイシは、シングルからダブルで懸命のテイクダウンへ。頭を押して立ち上がったバークは、首相撲からヒザを続ける。両ヒザをついてしがみつくように、アンクルピックも潰されたアルカイシはワキ腹にエルボーを落とされる。立ち上がったバークに組み続け、ダブルレッグのアルカイシは逆に後方に押し倒され、マウントを取られる。背中をみせたアルカイシにパウンドを連打するバーク。思い切り振りかぶって殴るバークは、スクランブルに持ち込んだアルカイシのシングルを切って、クリンチにもヒザを繰り出す。

離れたアルカイシはスピニングバックフィストも決まらず、右フックを被弾する。残り25秒、内股からヒザ十字狙いのアルカイシに鉄槌を落としたバークは、試合終了と共に手を挙げて勝利をアピール。初回、2Rはアルカイシ。3R以降はバークと見るのが妥当だが、ここは中東だ──MMA版の中東の笛が吹かれるのか。

結果、中東の笛はなくバークが48-47を3票集め、新UAEWフェザー級王者となった。


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