【Strikeforce】KJ戦を前にニックの師シーザー語る
28日(火・現地時間)、10月9日(土・同)のストライクフォース・サンノゼhpパビリオンで対戦するニック・ディアズとKJ・ヌーンのカンファレンス・コールが行われる予定だったが、ニックがドタキャン。教え子の代わりにシーザー・グレイシーが出席した。世界戦を前にして、師が教え子について何を語ったのか。
【写真】ニック・ディアズだけでなく、実弟ネイトにジェイク・シールズ、そしてギルバート・メレンデスと強豪を育ててきたMMA界の名伯楽がニック・ディアズ×KJ・ヌーン戦について、何を語ったか? (C) MMAPLANET
「ニックは対戦相手とカンファレンス・コールに出席したくなかった。これまでも一度も行ったことがないんだ。彼は電話で話すよりも、トレーニングに必死なんだよ。試合は5Rある。寝技の展開に持ち込めることを期待しているけど、スタンドでも戦うだろう。寝技ではニックにアドバンテージがあることは分かりきっているが、試合は必ずスタンドで開始するものだからね。ニックはアンドレ・ウェードと厳しいボクシングトレーニングを重ね、とても良い動きをしているし、パンチを打つのも好きなんだ。
ニックとKJは友人じゃない。彼らは戦うんだ。だから良い感情を持ってなくても構わないし、ニックは対戦相手に関しては、いつも悪い感情を持って臨んでいる。その感情がエキサイティングな試合を生む要因にもなる。そして、この試合はストライクフォースが望んだから実現するんだ。ニックはチャンピオンだから、主催者の希望に応えている。ウェルター級のチャンピオンなのだから、契約体重で戦うというのなら、私たちももっと注文を出すけどね。
彼がカンファレンス・コールを拒否したことについて?
彼の思考がそういうことを行うようになっていないんだ。ニック的には、否定すべきことなんだろう。彼の闘争本能は本物だ。見かけだましじゃない。だから対戦相手と話すことに意義を感じていない。ただ、戦いたいだけなのさ。以前はこの試合を違うウェイトクラスで戦いたいとニックは思っていたけど、KJは違う場所で戦い、再び戻ってきた。もちろん、ニックはKJ以外でも、彼を以前に破っているファイターと再戦したいと思っている。
誰だってそうだろう? 敗北したことで、精神的に苦しみ続けることはないが、再戦の機会が与えられることは彼にとって良いことだ。このリマッチ以前に、ニックは素晴らしい試合をやっているし、準備は整っているよ。ただし、我々の戦略を試合前にベラベラと話すことはない。ただ、前回のKJとの試合では、彼は気力が感じられなかったことは認めよう。調子も良くないように見えた。体調も良くなく、その要因は減量にあっただろう。対戦相手は小さく、スピードが速かった。カウンターを考えすぎていたきらいもある。そして、全般的に何かズレを生じていた。あれから体重を戻し、初戦とは全く違うウェルター級のファイターになっている。
前回の戦いからというよりも、UFCでテイクダウンにしてやられて以来、レスリングが圧倒的に成長している。そして、自らテイクダウンに固執することもなくなった。テイクダウンが原因で敗れた結果、より練習するようになった。そして、ボクシングを楽しんでいる。プロボクサーのサポートを受け、殴ることに没頭している。ゲームに必要な要素は、全てトレーニングしているということだよ。ニックはナチュラルに右利きだ。そして構えはサウスポー。
長い試合になっても、ニックは間断なく攻めることができる。そうできるよう練習を積んでいるんだ。オーソドックスのパートナーを揃えて、トレーニングを続けてきた。きっと素晴らしい試合になるだろう。一ファンとして、そうなることを期待している。ニックは私のお気に入りのファイターの一人だからね。素晴らしい試合、素晴らしい大会になるから、多くの人に見てもらいたい」
■10/9 Strikeforce対戦決定カード
<世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者]ニック・ディアズ(米国)
[挑戦者]KJ・ヌーン(米国)
<女子世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者]サラ・カウフマン(カナダ)
[挑戦者]マルース・クーネン(オランダ)
<ウェルター級/5分3R>
アンドレ・ガルバォン(ブラジル)
タイロン・ウッドリー(米国)
<ライト級/5分3R>
ジョシュ・トムソン(米国)
JZ・カバウカンチ(ブラジル)
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