【WEC53】2010ファイナルはライト&バンタム級世界戦で
【写真】スピードとスタミナが持ち味のヨルゲンセンとクルーズだが、その試合の組み立て方は対照的だ (C) ZUFFA
27日(月・現地時間)、ズッファより今年最後のWECイベント=WEC53「Henderson vs Pettis」が、12月16日(木・同)にアリゾナ州グレンデールのジョビングドットコム(Jobing.com)・アリーナで行われるという正式発表があった。
避寒地グレンデール、ズッファにとって初めてアリゾナ州での大会開催、そして2010年WECの掉尾を飾るのは二つの選手権試合だ。WEC世界ライト級選手権試合ベン・ヘンダーソン×アンソニー・ペティス、WEC世界バンタム級選手権試合ドミニク・クルーズ×スコット・ヨルゲンセン。
会場となるジョビングドットコム・アリーナは1万9000人収容の大箱だが、この大会はWECとスポンサーのAMPエナジーの間で、30都市からなる候補地を挙げ、最も多くのファンの支持を集めた地でイベントを開催するという手法が取られていた。決戦投票となったナッシュビルやミルウォーキーを下し、アリゾナ大会が行われるのは、背景に地元ファンの支持が存在したからこそ。
【写真】UFCと階級が被ることもあり、影の薄い世界王者ベン・ヘン。彼の職務は、ファンの納得する試合をすることだ (C) ZUFFA
キャリア12勝1敗、この試合が2度目の王座防衛戦となるベン・ヘンと、ダニー・カスティーロ、アレックス・カラレキシス、シェーン・ローラーを破り挑戦権を手にしたアンソニー・ペティスによるライト級世界戦は、確かな実力の持ち主同士の対戦となる。
一方、MMAに革命をもたらしたといえる王者クルーズと、ヨルゲンセンのバンタム級世界戦は、スピードが信条という2人の対決となる。巧妙なスイッチを繰り返し、対戦相手に攻撃の糸口を掴ませない王者に対し、チャレンジャーは一にも二にもラッシングパワーという押しの一手で突破口を開いてくるに違いない。
太平洋の手前から覗けば、やや存在感の薄いライト級と、まだまだ発展途上にあるバンタム級を二大看板に持ってきた2010WEC最終興行に、「知名度<世界戦」で勝負する形態を維持する姿勢が見えてくる。
■WEC53対戦決定カード
<WEC世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]ベン・ヘンダーソン(米国)
[挑戦者]アンソニー・ペティス(米国)
<WEC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]ドミニク・クルーズ(米国)
[挑戦者]スコット・ヨルゲンセン(米国)
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