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【UFC300】身の内のサムライ魂=キラーインスティンクト爆発。イリーがラキッチをパウンドアウト

<ライトヘビー級/5分3R>
イリー・プロハースカ(チェコ)
Def.2R3分17秒by TKO
アレクサンドル・ラキッチ(オーストリア)

ラキッチが右カーフ、イリーもカーフを返す。左ジャブを伸ばすイリーに右カーフを続けるラキッチは左をかわして、ジャブを伸ばす。そして右カーフを入れる。詰めてきたイリーに右をヒットさせたラキッチが、右カーフを続ける。構えを変えるイリーだが、オーソになるとカーフを左足に受ける。ついにカーフで動きが止まったイリーは、スイッチしても右足をアウトローで蹴られてしまう。

ほぼローで試合を組み立てるラキッチは、イリーのステップインには素早くステップで角度を変える。ラキッチは左ハイに右を当て、間合いを取り直すとワンツーの右を続ける。残り1分、イリーが左ハイから左フックで前に、さらに右フックを入れる。追撃の跳びヒザは外されたが、圧を掛けるイリーが右を被弾する。最後の3秒でケージにラキッチを押し込んだイリーは巻き返してラウンドを終えた。

2R、イリーの左インローに、ラキッチが右を合わせる。左ハイで前に出るイリーだが、ここでも右で殴られ、右ローを蹴られる。ワンツーで、動きが一瞬止まったイリーは引き続き前足を蹴られる展開で、左ハイからオーソに戻し右をクリーンヒットさせる。慌てた素振りを見せたラキッチは、再びハイを蹴られケージに下がる。ここで左右のフックを打ち込んだラキッチだが、右ストレートを被弾して背中を見せてケージまで下がる。ラッシュのイリーは、右を打ち返してきたラキッチにヒザ蹴りからパンチを纏める。

足が泳ぎ、押し倒されたラキッチは亀になり、サイドバックから連打されガードを取る。上を向いてもパンチを打たれ続け──再び背中を見せたラキッチがパウンドを被弾したところでレフェリーが試合を止めた。

「ラキッチが言ったように僕はサムライじゃない。僕はチェコ人だ。でも、何かにインスパイアを受けることってあるだろう。僕の身の内にはサムライソウルがある。頭にはサムライのあり方がある。とにかく、メインの勝者に挑戦する。SNSで戦争を仕掛けてきても構わない、でもケージのなかでは痛い目に合うぞ」と微笑を浮かべて話した。


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