【UFC119】ミトリオン、ノーガードの打ち合いで判定勝ち
■第5試合 ヘビー級/5分3R
マット・ミトリオン(米国)
Def.3R終了/判定
ジョーイ・ベルトラン(米国)
パンチの打ち合いで試合はスタートし、地元のミトリオンがサウスポーからのローや左右のストレートを伸ばしていく。ベルトランも打ち返すが、頭を下げ気味で腕を振り回している感が強い。
しかし、この頭を下げた状態からのフックがヒットし、ミトリオンの動きが止まると、ベルトランは距離を詰めてパンチを連打してから、テイクダウンに成功する。ミトリオンの腕十字狙いを察知し、腕を引き抜いて左右のパンチを落とすベルトラン。体重が掛かった重いパンチだ。
ベルトランは中腰になりパスガード、上四方に回りボディにパウンドを落とす。正対したミトリオンが三角絞めを仕掛けるも、ベルトランが担いでパス、アームロックを仕掛けたところで初回が終わった。
2R、左ミドルでベルトランにプレッシャーをかけるミトリオンだが、パンチの打ち合いとなるとガードが低く、不用意にベルトランの拳を顔面に受けてしまう。オクタゴン中央近くでミトリオンの右がヒット。それでも前に出てくるベルトランに、右、左、右をヒットさせたミトリオン。しかし、ベルトランのフックを受けてケージ際に後退する。ベルトランはグローブに不具合が見つかり中断となると、再開後はノーガードのフックの打ち合いから組みついて、ミトリオンをケージに押し込む。残り10秒を切り、距離を取ったベルトランにミトリオンが左ハイ、ローと蹴りを連続で見せると、場内は大歓声に包まれた。
3R、距離を取りながらパンチの機会をうかがうミトリオンに対し、ベルトランは腕を振り回しながら前に出る。右ジャブで距離を測り、ミトリオンが左ハイを見せるも、互いに慎重な攻めが目立つようになり、ミトリオンはパンチをまとめて放つと、距離を取るという展開を作る。
プレッシャーを与えるのはミトリオンは、下がりながらパンチを放つようになったベルトランの顔面を左ストレートで捉える。時折放たれるハイキックも有効で、ベルトランが前に出るシーンはほとんど見られなくなった。
残り40秒、意を決して前進したベルトランをカウンターで迎え撃つミトリオン。組みついたベルトランも残り5秒になり距離を取ると、両者ノーガードで打ち合い試合終了の時を迎えた。ジャッジの裁定は3-0でミトリオン、地元インディアナのファンの大きな声援を受けて勝者はオクタゴンを後にした。