【CAGE RAGE】NYバッドアス背水の陣、戦うブラピも出場
12日(土・現地時間)、ロンドンのウェンブリー・アリーナで開催されるケージレイジ27。その名の通り、ステップアップを賭けた戦いが多い中、がけっぷちに追い込まれた米国のスター選手がメインに登場する。
【写真】“戦うブラピ”ことブラッド・ピケット。独特の雰囲気を持つ男前ファイターは、所英男との対戦経験もある (C) MMAPLANET
5月31日のCBSライブショーでジョーイ・ヴィラセニョールにKO負けを喫したフィル・バローニ。大会終了後の記者会見で、「この試合でクビになることはない」と関係者からのお墨付きをもらっていたが、復帰戦は英国、しかもウェルター級転向で後がない状態であることに変わりはない。
対戦相手のスコット・ジャンセンは、このところ2連勝中のファイターだが、それでも通算戦績は3勝2敗というファイター。事実上、バローニのウォームアップ・ファイトになるのだが、著しくアゴが弱くなっているNYバッドアスにとって、決して気を緩めることがでない試合になることは間違いない。
セミファイナルのヘビー級戦には、3月にケン・シャムロックを破ったロバート・ベリーが出場。ジェイムス・トンプソンにKO勝ちしているネイル・グローブと対戦する。
戦うブラピこと、ブラッド・ピケットは英国在住のイタリア人ファイター=クリスチャン・ビンダと対戦。オールラウンダーのビンダに対し、ワンパンチの異名を持つピケットの一撃が見られるか、注目のEXCやShoXC出場を賭けたフェザー級の一戦となる。
また、キャリア4戦4勝の女子ファイター=アイスリング・デイリーが対戦するのは、男子でも珍しいチェコ人ファイターのエヴァ・リスコワ。ハードパンチャーという噂のリスコワと、ブラジリアン柔術紫帯のデイリーの対戦は、典型的なストライカー×グラップラーの一戦となる。
この他にも、ヘビー級、ライト級、フェザー級の英国タイトルマッチ3試合が行われるなど、英国スタンダードな大会となるケージレイジ27、ここから生まれたウィナーの今後も含め、注目したい。