【LFA176】TD、ガードにステイ。スクランブルでバック。アライジャ・ジョンズがフェザー級王者に
<LFAフェザー級王座決定戦/5分5R>
アライジャ・ジョンズ(米国)
Def.3-0:49-46.48-47.48-47
アルフレッド・ウォーカー(米国)
サウスポーのジョンズが、左右に跳ねるように回る。ウォーカーもサウスポーに構え、その前足に左ローを受ける。右を伸ばしたジョンズ。ウォーカーが左ローを返し、右ジャブを伸ばす。続くローにシングルレッグを合わせたジョンズが、ケージにウォーカーを押し込む。エルボーを背中に落とすが、尻もちをつかされたウォーカーはボディロックからバックを許して立ち上がる。正対して押し返したウォーカーのヒザが、ジョンズの急所に入り試合が中断される。再開後、ウォーカーが左ローから左ジャブ、そして右フックを振るう。
ジョンズは左ローを決め、シングルレッグから軸足を刈ってテイクダウン。ウォーカーはクローズドガードを取り、ケージに押し込まれる。残り47秒でブレイクが掛かり、互いに右ジャブを振るう。残り20秒で3度目のテイクダウンを決めたジョンズが初回をリードした。
2R、ジョンズはここも左ローを入れ、左を2発クリーンヒットさせる。シングルのフェイクから左ローを蹴ったジョンズに対し、ウォーカーがジャブでタッチする。右アッパーを狙ったウォーカーはまたもシングルでケージに押し込まれるが、ケージを使って押し返すと、右フックに続き右ハイをヒットさせる。続いて首相撲からヒザをボディに受けたジョンズは動きが落ちるが、ウォーカーは畳みかけない。
両者、慎重に向きあうなかでジョンズはダブルレッグでテイクダウンに成功する。左腕を抱え込むようなクローズドガードのウォーカーはブレイク待ちか。ここでウォーカーは立ち上がろうとし、ジョンズがバックに回るとヒザ蹴りから正対してダブルレッグを決めた。ウォーカーはキムラ狙いも、ジョンズはグリップと解かずラウンドが終わった。
3R、右ジャブを当てシングルで早々にテイクダウンを決めたジョンズが、ガードの中に納まる。バタフライスイープをウォーカーが仕掛けるも、バランスを保ったジョンズが再びクローズドの中に。ガードを開くと、腰を上げてパンチを落とすジョンズだが有効打はない。ボディロックのジョンズは左足を抜いてパンチを入れると、背中を見せたウォーカーのバックを取ってワンフック──もせず、背中を自らマットにつける。リストを掴み、後方から殴るジョンズが、ボディトライアングルの態勢に入る。残り1分、ファンがブーイングを送るが、圧倒的に有利なジョンズにとってディスアドバンテージになるようなブレイクは掛からなかった。
4R、疲れが見えるウォーカーが左ミドルを蹴る。直後にシングルレッグ&足を刈ってテイクダウンしたジョンズに、ここもブーイングが起こる。ウォーカーのガードが開き、ジョンズはハーフに。ウォーカーはここも背中を見せ、ジョンズが簡単にバックを奪取して後方へ倒れ込む。四の字フックを取ったジョンズ、3Rのデジャブのような流れだ。足のフックが緩むと、胸を合わせに来たウォーカーがスタンドへ戻る。その刹那、ダブルレッグでテイクダウンを決めたジョンズがガードの中から左のパンチを落とす。ウォーカーも半身でエルボーを放つも、効果はなくタイトル戦は最後の5分に突入した。
5R、何もアクションが起こる前からブーイングのフェニックスのファン。右ジャブを振るいながら、距離を詰めたジョンズがここもダブルレッグを決め、スクランブルでバックへ。足をフックしつつ尻もちをつき、後方に倒れ込んだジョンズが3Rに渡り同じ展開に持ち込む。ウォーカーが胸を合わせにいき、ジョンズがバックを維持してスタンドに。後方から足を払うジョンズに対して、ウォーカーが前転からガードを取る。ニーシールドにも構わず殴るジョンズ、背中を見せて立ち上がったウォーカーは正面からボディロックを組まれて倒される。残り40秒、後方からパンチ&鉄槌のジョンズは、立ち上がったウォーカーから離れる。と、ケージの前をサークリングしてタイムアップを迎えた。
結果、48-47が2人いる裁定で3-0の判定勝ちを手にしたジョンズの腰にフェザー級のベルトが巻かれた。つまり初回と2Rはウォーカーにつくのであればジョンズの3Rのからの選択は間違っていなかったことになる。勝利者インタビューで今後も目標を問われ「コーチと話す」と返答したジョンズだが、チームメイトにUFCと促され──「UFCかコンテンダーシリーズ、次のレベルで戦いたい。実はキャンプの最後で体調を崩し、最悪の状態で咳も止まらなかった。すぐ体力もなくなってタフだった」と話した。