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【LFA174】カーフを効かされたゲンリックが、スクランブルウオーを制し新ライト級王者に

<LFAライト級選手権試合/5分5R>
キーガン・ゲンリック(米国)
Def.5R2分08秒by 肩固め
ジャコビー・ジョーンズ(米国)

左ミドル、前蹴りを蹴るゲンリックに対し、ジョーンズが右カーフを蹴り込む。左右に回りながら、近い距離で右ストレートを当てたジョーンズがカーフを続ける。ゲンリックはついにカーフで倒れ、構えを変える。直後にジョーンズが右ミドルを入れ。さらにアウトローで左足も削っていく。

オーソに戻したゲンリックが左足をカーフで蹴られ、再びスイッチ。さらにオーソに戻してダブルレッグも、ジョーンズが切って離れる。ジョーンズは右ミドルを決め、右フックをヒットさせる。ゲンリックもオーソではカウンターを決めるが、そうなるとカーフの餌食となる。サウスポーでも右ミドルでワキ腹を赤く染めたゲンリックは、右カーフで姿勢を崩しながらテイクダウン狙いへ。これも切ったジョーンズが右を当てて、間合いを取ると右カーフを決める。ゲンリックが跳び二段ヒザを顔面に突き上げる。気圧されたようにジョーンズは初めて間を譲った。

2R、サウスポーを続け、右ジャブを伸ばすゲンリックがジョーンズの右ミドルに踏込みテイクダウンへ。ジョーンズはギロチンをセットすると、スラムにもグリップを外さない。ゲンリックがヒジを押して頭を抜くと、ゲンリックは足を一本抜いてハーフへ。すぐさま残りの足を抜いてマウントを狙う。ジョーンズは背中を譲って立ち上がるが、ここはゲンリックが得意とする展開だ。

それでも王者は胸を合わせてヒザをボディに突き上げる。右フックに組んだゲンリックのヒザがジョーンズの急所に入る。しゃがみこんで回復に時間を使ったジョーンズが、立ち上がって再開に応じる。直ぐに右ミドルを蹴ったジョーンズが左アウトローを蹴る。初回終了間際の跳びヒザから、自分の間で戦うようになったゲンリックがダブルレッグを決めてテイクダウン。スクランブルを許さずバックへ。

左足を持ち上げてリバーサルを狙ったジョーンズに対し、ゲンリックはそのまま後方回転してバックをキープする。一度背中をつけてからスクランブルを試みるゲンリックだったが、ジョーンズのシングルレッグでリバーサルを許す。逆にバックを回ったジョーンズは前方に落とされ、スクランブルでがぶられるとファイヤーキャリーでトップを取り切った。

3R、左ミドルからダブルレッグに出たゲンリック。ジョーンズがここもギロチンをセットする。パスをしつつ頭を抜いたゲンリックがバックを制し、半身のジョーンズをマウントに誘う。ジョーンズが背中を向け、さらに背中をつけてハーフに取ろうと見せかけ足スクランブルへ。その動きの先を行き、背中を取り続けたゲンリックはパンチ&エルボーを落とし、半身になったジョーンズを肩固めに捕える。

足を戻されたゲンリックが、肩固めを解く。足、手を取って下から局面を変えようとするジョーンズだが、こうなると上が有利だ。ゲンリックがしっかりとハーフで抑えて、マウントへ。さらに肩固めのプレッシャーをかける。足を戻そうと腰を押したジョーンズだが、エルボーを受けて背中を見せてしまう。ゲンリックのパンチに上を向きなおしたジョーンズは、肩固めを耐え逆に頭を抱えていく。ゲンリックはマウントからサイドに回って頭を抜くと、再びマウントを取って時間を迎えた。

4R、左ローから右を伸ばすチャンピオン。続いて右ミドルを決めるが、ゲンリックは下がらない。ゲンリックのダブルレッグをスプロールしたジョーンズがバックへ。エビ反りのゲンリックが胸を合わせてガードの中ながらトップに。ケージに頭を押し込まれ、窮屈な姿勢のジョーンズの足を捌いてパス、嫌がったところで背中を取り切ったゲンリックがワンフックでパンチを打っていく。ジョーンズをボディトライアングルに捕えたゲンリック絞めの機会を伺う。反転して、マウント&肩固めのチャレンジャーの攻勢が続く。肩固めに動きを止めたジョーンズは、親指を立てて大丈夫だとアピールする。トンズアップの通りここを耐えきったジョーンズだが、腕関節を逃げようとした勢いで腹ばいになってしまう。

背中が伸びた状態でパンチを受け、半身になってエルボー&パンチの猛攻を受けたジョーンズは辛くも時間に救われた。

最終回、オーソに戻したゲンリックは、カーフを蹴られる前にシングルレッグへ。ジョーンズはニンジャチョークから引き込むが、頭を抜かれてハーフで抑え込まれる。枕でプレッシャーをかけるゲンリック、ジョーンズもフレームを作って耐える。それでも下が続くジョーンズは、再三の肩固めの仕掛けについに気持ちが切れたようにタップした。

初回のピンチを飛びヒザで流れを変え、グラップリングウォーに持ち込んで逆転勝ち、ベルトを巻いたゲンリックの腰には、黒帯を巻かれて「ここ数戦、UFCからコールを待ったけどなかった。世界のベストを戦いたい。もちろんLFAのベルトを防衛していくけど、世界のベストと戦いたいんだ」と新ライト級チャンピオンは話した。


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