【Pancrase338】初回に跳びヒザでダウンを奪ったキム・サンウォンが、名田をコントロールし続け判定勝利
【写真】名田も首投げでチャンスをつくったが、キム・サンウォンのキープ力が強かった(C)MATSUNAO KOKUBO
<フェザー級/5分3R>
キム・サンウォン(韓国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
名田英平(日本)
キム・サンウォンが距離を保ちながら右ローを打ち込む。名田のワンツーをブロックして再び離れたキム・サンウォンは、ローのフェイントからプレスをかけて左ジャブを突く。名田にケージを背負わせたキム・サンウォンが、左跳びヒザで名田のアゴを跳ね上げた。腰を落とした名田のバックに回るキム・サンウォンに対し、名田はスクランブルから立ち上がった。しかしキム・サンウォンも右腕を差し上げて体勢を入れ替える。
名田はスタンドでギロチンを仕掛けながら、首投げでクリーンテイクダウンを奪う。立ち上がるキム・サンウォンのバックに回った名田が、そのままキム・サンウォンをケージに押し込んでいく。キム・サンウォンは名田のクラッチを切って反転し、ケージ際から離れた。ケージ中央で左ジャブと右ローを繰り出すキム・サンウォンに対し、名田も左フックを返していった。
初回はジャッジ3者ともキム・サンウォンの10-9としている。
2R、キム・サンウォンが体を振って距離を詰める。しかし名田も前に出てワンツーを放つ。続いて左の蹴りを散らす名田は、パンチからバランスを崩したキム・サンウォンに右ミドルハイを見せた。キム・サンウォンはダブルレッグで名田に背中を着かせて、肩固めを狙う。
左手を枕にして、ハーフガードの名田に対しパスを仕掛けるも越えることはできず。ここで反転した名田のバックに回ったキム・サンウォン。名田は立ち上がるも、キム・サンウォンがバックコントロールを続ける。名田が腕を抜いて立ち上がり、逆にキム・サンウォンからバックを奪う。さらに離れたキム・サンウォンを追いかけてラウンド終了となった。
2Rもジャッジ3者がキム・サンウォンの10-9に。
最終回、キム・サンウォンが右カーフキックを打ち込む。名田はプレスをかけて左ハイへ。キム・サンウォンが声を挙げながら左ジャブを突く。名田のワンツーをかわしたキム・サンウォンが組みつき、右腕を差し上げてケージに押し込んでいく。名田は離れてケージ中央へ。キム・サンウォンの左ジャブを受けながら、左ボディから右へと繋げる。しかしキム・サンウォンは名田の右をかわして、ボディロックで組みついた。名田の投げを防いで両腕を差し上げたキム・サンウォンが、名田の動きに合わせてバックに回る。
名田はスクランブルに持ち込み、シングルレッグでキム・サンウォンに尻もちを着かせたが、すぐにキム・サンウォンが体勢を戻した。名田は立ち上がるもケージに押し込まれてしまう。首投げを潰された名田は、キム・サンウォンの左足を取りつつ回転するも、キム・サンウォンにバックマウントを奪われてしまう。残り10秒でキム・サンウォンはパンチを連打したが、名田がスクランブルから立ち上がって試合を終えた。
フルマークのユナニマス判定で勝利したキム・サンウォンは、「アイ・ラブ・ジャパン。まだまだ未熟な私ですが、パンクラスで試合のチャンスを作っていただき感謝しています。周りの方々に支えられて今の私があります」と感謝を述べつつ、日本語で「生ビールください!」と笑顔で叫んだ。