【DWCS S07Ep09】LFA王者、BRAVE CF&ONEの王者級ファイター、パンクラス出場選手が出場!!
【写真】アリとベラート。BRAVE CF5連勝のロシア人(バーレーン国籍)とLFA暫定王者のブラジル人対決(C) Zuffa/UFC
3日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるDana White’s Contender Series第9週が開催される。
Text by Manabu Takashima
先週は史上初となる敗者が2人サインとなったコンテンダーシリーズ。今大会はフライ級でダビ・ビテンコートと対戦予定だったルカス・ホシャが体重オーバーで試合が成立せず、全4試合で実施されることとなった。
しかも米国人ファイターの出場が無く、北米フィーダーショーからの挑戦者は見られない。それでもブラジル、チリ、ボリビア、ロシア、バーレーンからLFA、BRAVE CF、パンクラス、Eagle FCに加えてONEで活躍してきたファイターが集結、間違いなく数年前なら直接UFCで契約できているであろう猛者が集まることとなった。
メインのライトヘビー級で相対するのはホドルフォ・ベラートとムルタザ・タルハ・アリの2人だ。
前者はLFA暫定ライトヘビー級王者のブラジル人で、後者はロシアから帰化したバーレーン人ファイター。2019年のIMMAF世界王者で、バーレーン王族が所有するKHK MMAジムに所属しているアリは、BRAVE CFでは5連勝中、Octagonの1勝と加え全試合でフィニッシュ勝利を挙げており、2Rを戦ったのは1度だけだ。
北米だけでなく今やブラジルでもナンバーワン・フィーダーショーの座にあるLFAのチャンピオンと、世界を股に掛けて活動する独立王国BRAVE CFの箱入り息子の対戦は、両プロモーションの潜在能力を直接比較できるスケールとなる一戦といえる。
コメインのバンタム級マッチはチリ人ファイターのエドゥアルド・マチアス・トレスが、ブラジルのヴィクトル・ウゴ・シウバと戦う。トレスは16勝1敗のキャリアを誇り、シウバは23勝4敗と最近のコンテンダーシリーズ出場選手のなかでも頭抜けた経験値を誇るファイターといえる。
そのシウバ、2019年12月にビクトル・ウゴの名でパンクラスに来日しており、フェザー級で亀井晨佑に判定勝ちを収めている選手だ。
第2試合で、今でも珍しいボリビア人ファイターのホセ・ダニエル・メディーナと戦うマゴメド・ガジヤスロフも、ロシアからバーレーンに帰化し、KHKジムに属している選手だ。
メイン出場のアリと同門──というだけでなく、アリが優勝したIMMAF世界大会でトーナメントを勝ち上がっていたが、決勝戦をキャンセルし、優勝を譲っている形となっている。
Eagle FCやBRAVE CFで戦績を積んできたガジヤスロフの戦績は7勝0敗で、そのBRAVEではタイトルコンテンダーのモハメド・サイド・マーレムを3-0の判定で破っており、1度しか戦っていないがBRAVE CFでベルトを狙う位置にいた。
第1試合のウェルター級マッチは、マウリシオ・ルフィ✖ライモンド・マゴメダリエフのブラジル✖ロシア対決だ。戦績8勝1敗、全ての試合がフィニッシュ勝利のルフィに対し、メゴメダリエフは10勝1敗、唯一の敗北はONEでジェイムス・ナカシマに敗れたもの。ただし、それ以外のONEでの3試合は勝利しており、タイトル挑戦経験のあるテイラー・マクガイアーにも3-0で勝利している。
ばかりかマゴメダリエフは昨年3月にEagle FCでインパ・カサンガネイからスプリットながら勝利を手にしている。カンガネイは11月24日にファイナルが組まれているPFLライトヘビー級で、その決勝戦進出を決めているファイターだ。
つまりはONEやPFLで王座を争う力を有しているファイターが、コンテンダーシリーズで人生を賭けた一戦で潰し合いが必要になっているということ。UFCの頂が、他のMMAプロモーションの山頂から見上げるべき場所にあることが、改めて認識できるマゴメダリエフのコンテンダーシリーズ出場だ。
■視聴方法(予定)
10月4日(水・日本時間)
午前9時~UFC FIGHT PASS
■ DWCS S07Ep09対戦カード
<ライトヘビー級/5分3R>
ホドルフォ・ベラート(ブラジル)
ムルタザ・タルハ・アリ(バーレーン)
<バンタム級/5分3R>
エドゥアルド・マチアス・トレス(チリ)
ヴィクトル・ウゴ・シウバ(ブラジル)
<ライトヘビー級/5分3R>
マゴメド・ガジヤスロフ(バーレーン)
ホセ・ダニエル・メディーナ(ボリビア)
<ウェルター級/5分3R>
マウリシオ・ルフィ(ブラジル)
ライモンド・マゴメダリエフ(ロシア)