【UFC ESPN49】アザット・マクスン、初オクタゴンはタイソン・ナムに苦戦もスプリット判定をモノにする
<フライ級/5分3R>
アザット・マクスン(カザフスタン)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
タイソン・ナム(米国)
ONEフライ級ファイターのカイラット・アクメトフをコーナーに帯同し、UFCデビュー戦を迎えたマクスン。16連勝という数字の影響か、最近のフライ級では珍しいキャリアのある相手との初陣となった。それでいて掛け率で-450と大きくリードしているニューカマーは、慎重な立ち上がりのなかでテイクダウンのフェイクから左前蹴りを見せる。
ジャブの差し合い、ナムは左ストレートをかわす。構えを変えながら前に出て左を届かせたマクスンは、スイッチから左ミドル、ナムも右を打っていく。マクスンはインローを蹴られダブルレッグを切られると、ボディを打たれる。左前蹴りからボディ&顔面へのコンビを繰り出したマクスンは、左ストレートを空振りし2度目のダブルレッグも切られた。組み、スイッチを織り交ぜ左を当てたマクスンだが、ローで姿勢を乱す。それでも左ヒザからパンチのコンビを繰り出し、ワンツーを放つマクスン。さらに三日月と三角の間のようなミドルを見せ、3度目のアテンプトでダブルレッグテイクダウンを決めスクランブルでバックへ。向き合ってパンチを入れ、またもダブルレッグを仕掛けたところで時間となった。
2R、明らかに掛け率は下がったであろう初回を終え、両者の打撃の回転が速くなる。マクスンは左ヒザを入れ、右ストレート。ナムは左を受けて動きが止まる。ここでテイクダウンを仕掛けたマクスンは、切られるとボディから左フックを被弾する。右を伸ばしたナムは、圧を高めてダブルレッグをしっかりと防ぐ。さらに左を当てたナムは右を打たれてもも前に出て、逆に右を振るう。
左フックをブロックしたマクスンは、インローを蹴られテイクダウンへ。回って対応したナムはワンツーから左ミドルを入れる。続いてヒザを突き上げたマクスンが左からの右をヒット。ナムも右クロスを決めてインローを続ける。左を当てたマクスンはスリップしたが、これでに反応したナムがスプロール──如何にテイクダウンを警戒しているかがわかる一幕も。マクスンの跳びヒザは当たりが浅く、試合は最終回へ。
3R、マクスンがまず左ジャブを伸ばす。左インローのナムは踏込みに右を被弾する。ナムも勝利を手にするにはインロー以外のクリーンヒットが欲しい。マクスンは右フックを当て、ジャブにつなげる。ナムはインだけでなくアウトサイドのローも決めたが、ショートのフックを打たれる。ナムのステップインにはしっかりと反応しているマクスンは、足を蹴らせても顔面には攻撃を受けないという動きを続けている。それでも──ようやく左ジャブを当てたナムが、右のダブルで前へ。
マクスンのワンツーに、フックを空振りしたナムはジャブからヒザを受ける。左フックの空振りで姿勢を乱したマスクンは、右を打たれる。クリーンヒットされたマクスンは力の入ったダブルを切られ、逆にケージに押し込まれる。右腕を差し、左でボディを打つナムは、大きな一発が欲しい。
右に回って離れたマクスンは残りの30秒で右を打たれ、テイクダウンに失敗する。逆にボディロックテイクダウンを狙ったナムだが、マスクンは河津掛けでテイクダウンを奪うとバックを取って捻りを加えてバックスローを決めてタイムアップを迎えた。結果、判定はスプリットに割れマスクンがUFC初陣らしい簡単ではない勝負をモノにした。