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【K-1 AUS】テイシェイラ覚醒!! エドワーズも台風の目に

2010.07.13

【写真】K-1オセアニア予選で強敵のポール・スロウィンスキーをKOしたベン・エドワーズ(左)。今年のK-1WGPの台風の目になるかもしれない

7月10日(土・現地時間)豪州、キャンベラ・ナショナルコンベンションセンターで開催された「K-1 OCEANIA GP 2010 Australia Canberra」。日本が、K-1MAXの大会で盛り上がる中、オーストラリアではK-1ワールドGP(WGP)のオセアニア予選が行われた。

この予選の中心にいるのは、かつてWGPのFINAL16 に出場した経験がある、ポール・スロウィンスキー。最近までアーネスト・ホースト氏の下で修行を積んでいたスロウィンスキーだが、現在は離れているという。

練習環境が変わろうが、スロウィンスキーの鋭い蹴りは今も健在で、1回戦ではシィオ・ヴィテールを左ミドルキックでKO。準決勝は、セドリック・NTG を左ハイキックでマットへ沈めた。K-1オセアニア予選の主役はスロウィンスキーで間違いない――と誰もが信じて疑わなかったが、決勝でとんでもない結末が待っていた。


地元キャンベラの英雄、ベン・エドワーズが大番狂わせを起こした。エドワーズは、持ち味の豪腕を武器に、1回戦ではファイサル・ザカリアを右フックでKO。準決勝では、タファ・ミシパティを同じ技で倒し、飛ぶ鳥を落とす勢いで決勝へ駆け上がった。

そして、様子を見るスロウィンスキーに突進して左フックを振り回すとこれがクリーンヒット。立ち上がったところへ左右のフックを連打して2度目のダウンを奪う。最後も、意識朦朧のスロウィンスキーにフックを連打し、あっさりと料理してしまった。

過去、スロウィンスキーには2度KO負けを喫していたエドワーズだが、リベンジに成功するとともに、WGPのFINAL16の出場権を手に入れることとなった。この日の動きを見る限り、エドワーズが今年のWGPの台風の目になる可能性も十分にありえる。

また、スーパーファイトでは極真の世界王者、エヴェルトン・テイシェイラが登場し、強敵のアレックス・ロバーツを右フックでKOした。テイシェイラは、今年の3月から2ヶ月間、オランダのメジロジムで単身修行を積み、さらにパワーアップした様子。世界一の蹴り技に加え、パンチのテクニックも手に入れ、エドワーズ同様に、怖い存在になりそうだ。

■全試合の結果は下記の通り

<トーナメント決勝戦K-1ルール/3分3R延長2R>
ベン・エドワーズ(豪州/ブルドッグジム)
Def.1R0分59秒/KO
ポール・スロウィンスキー(豪州/ワールドジム・アデレード)
※右フック 1R、スロウィンスキーは左フックでダウン2あり

<スーパーファイトK-1ルール/3分3R延長1R>
エヴェルトン・テイシェイラ(ブラジル/極真会館)
Def.1R2分00秒/KO
アレックス・ロバーツ(英国/空柔拳会館)
※右フック 1R、ロバーツは左フックでダウン2あり

<スーパーファイトK-1ルール/3分3R延長1R>
スティーブ“ストーン・コールド”モクソン(豪州/ボクシング・ワークス)
Def.3R終了/判定3-0
拳月(日本/山根道場)

<トーナメント準決勝K-1ルール/3分3R延長1R>
ポール・スロウィンスキー(豪州/ワールドジム・アデレード)
Def.3R1分16秒/TKO
セドリック・NTG(豪州/ナゲスト・マクノートNTG)
※左ハイキック 3R、セドリックは左ハイキックでダウン1あり

<トーナメント準決勝K-1ルール/3分3R延長1R>
ベン・エドワーズ(豪州/ブルドッグジム)
Def.1R1分03秒/KO
タファ・ミシパティ(ニュージーランド/エリート・タイボクシング)
※右フック 1R、ミシパティは右フックでダウン1あり

<スーパーファイトK-1ルール/3分3R延長1R>
ジャロッド・ボタ(豪州/ヘンカイ)
Def.2R2分41秒/TKO
チャールズ・オーガスト(ニュージーランド/チーム・ピテック)
※右フック 2R、ボタは右フックでダウン1あり

<トーナメント1回戦K-1ルール/3分3R延長1R>
ポール・スロウィンスキー(豪州/ワールドジム・アデレード)
Def.1R2分52秒/KO
シィオ・ヴィテール(ニュージーランド/エリート・タイボクシング)
※左ミドルキック 1R、ヴィテールは左ハイキックでダウン1あり

<トーナメント1回戦K-1ルール/3分3R延長1R>
ソア・フープマン( 豪州/ブンチュージム)
Def.3R終了/判定3-0
スティーブ・ボナー(豪州/フォーンズジム)
※2R、3Rにボナーはそれぞれ右ローキックでダウン1あり

<トーナメント1回戦K-1ルール/3分3R延長1R>
ベン・エドワーズ(豪州/ブルドッグジム)
Def.1R1分24秒/KO
ファイサル・ザカリア(ニュージーランド/ダイヤモンドジム)
※右フック

<トーナメント1回戦K-1ルール/3分3R延長1R>
タファ・ミシパティ(ニュージーランド/エリート・タイボクシング)
Def.3R終了/判定2-1
セドリック・NTG(豪州/ナゲスト・マクノートNTG)

<スーパーファイトK-1ルール/3分3R延長2R/70kg>
ウォーリック・ハリントン(豪州/ブルドッグジム)
Def.3R終了/判定2-1
タス・テシリアス(ギリシャ/スティングジム)

<OP K-1ルール/3分3R>
ファディ・マーコボル(豪州/ジャブアウトジム)
Def.2R1分20秒/TKO
ブラニー・ゼック(豪州/BJCキャンベラ)
※右フック 1R、ゼックはダウン2あり

<OP K-1ルール/3分3R>
ジョシュ・トンナ(豪州/ブルドッグジム)
Def.3R終了/判定2-1
グレン・プルビス(豪州/ジャブアウトジム)

<OP リザーブファイトK-1ルール/3分3R延長1R>
ヘンリー・ピータース(バーベルクラブ)
Def.1R0分46秒/TKO
ガス・ジョーンズ・ジュニア(豪州/ブルドッグジム)
※左フック 1R、ジョーンズは左ストレートでダウン1あり

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