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【DEEP JEWELS41】万智「とにかく組んだら、私は強いので」。キャリア3戦目の初国際戦も自信のみ

【写真】とにかく元気。元気は良いことだ (C)MMAPLANET

28日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS41で、万智がキム・ユジョンと初の国際戦と戦う。

初の国際戦といっても、万智はまだプロキャリア3戦目。ストロー級という階級の層の薄さもあり、頂点=伊澤星花を含め現状のトップまで障壁がほとんど見当たらない状況にある。そのような状況下でRoad FCの女子戦線で、根性ファイトで存在感も放つキム・ユジョンが対戦相手に用意された。試合を3日後に控えた万智にインタビューを試みると、最初から最後までとにかく底抜けに明るかった。


――……!! オレンジ。凄い色ですね(笑)。

「アハハハハ。染めてきました。思ったより明るくなっちゃって」

──正直、まま値が張ってしまいませんか。

「〇万〇千円かかりました(笑)」

──おおっと(笑)。ところで、今日はどこにいるのですか。

「家の近くの駐車場です(※取材は25日に行われた)」

──もう首都圏での練習は切り上げたと。

「火曜日に松戸でやって。昨日はこっちで──那須でスパーリングをして、練習は終わりました」

──那須でも決して近所とはいえないですよね。でも、水曜日までスパーリングをしているのですね。

「今回、体重がちゃんと落ちていて。ギリギリじゃないので。最後にサウナに行けば、2キロほどなので問題なくて」

──計量の日に東京に向かうわけですね。

「ハイ。計量はそれほど大変でないし、練習のように気持ちを創って東京へ行くっていう感じではないので気持ちも楽です」

──計量を終えると東京に宿泊されるのですか。

「いえ、家に帰ります。その方がいつも通りの状態でいられるので。だから移動も電車にしています」

──えっ計量前後の移動が電車なのですか。

「ハイ。都内は運転できないです。こっちでも、こすりまくっていますし(笑)。試合に行くのも電車です。帰りは親が車で来るので一緒に戻りますが(笑)」

──ひたすらタフですね。今回はプロ3戦目で早くも国際戦、韓国のキム・ユジョン選手と戦います。仕上がり具合の方は?

「凄く良い感じです。前回が強敵だったので、2カ月ぐらい前から追い込みをやって気持ちが持たなくて情緒不安定だったんですけど、今回は試合用の追い込みを1カ月前からにしたので、あとは自分がやりたい試合をやり切る。そういう試合にするだけです。いつから気持ちを入れてやるのか、それを前回の試合で学びました。

相手が韓国人で気持ちが強いので、負けないようにしないといけないですし。1カ月前から、この試合でやることをずっとやって、毎日2部練習で休みなしでやってきました」

──出稽古で創っている万智選手ですが、そこには常に寄り添う指導者がいるわけではありません。複数のジムで一貫して試合対策の練習ができるのでしょうか。

「今回は相手がサウスポーで、(浅倉)カンナちゃんが彼女の試合前までは一緒できていたのですが、自分の追い込みの時とはすれ違いでできなくなって。でも、皆がサウスポー対策の相手をしてくれて凄く良い練習ができました」

──キム・ユジュンの印象を、気が強い以外で教えてください。

「前にガンガン来ますけど、パク(シウ)ちゃんとやっていて……あと藤野(恵実)さんとか最近、強い人とやり過ぎていて自分がどれぐらい力があるのかが確かめられなくて。あと魅津希ちゃんに毎週木曜日にパーソナルを受けていて、それだけでなく日曜日の練習でマスタージャパンにも来てくれるのですが、もうボコボコにされて……。

魅津希ちゃんは前回から対策も立ててくれて、練習だけでなく色々なことを勉強させてもらってきました。グラップリングも大島(沙緒里)さんとか山田海南江さんとか本当にトップの人とやらせてもらっているので。組みには絶対の自信もあるのですが、やっぱりMMMAとしてどれだけ強くなっているのか逆に不安で。でも普通に自分ぐらいの人とやると結構できていたので良かったです(笑)」

──練習相手のお姉さん達と比較すると、キム・ユジョンは怖くないと思われるのではないでしょうか。

「そうですね。言い方は悪いですけど、パクちゃんほどは絶対に強くないし。強くて技術のある人たちと練習しているので、そこは自信になっています」

──そういうなかで、この試合で気を付けないといけないと思うところはどこですか。

「気持ちです」

──とはいっても、あの気持ちの強さが発揮できる距離で戦う必要はないかと。

「ハイ。今回のキーポイントは距離ですね。前にしかこないので。この試合が決まる前……前回の試合が終わってからMMAの距離をしっかりとることを意識してきました。テイクダウン、パンチ、蹴りの距離を意識してきて。試合に関しても、そこを意識して梅田(恒介)さんと作戦を考えてきました。

キム・ユジョン選手の距離では戦わないです。距離が合えば、女子でもKOはあるので。殴られても殴るという距離では戦わないし、自分はサウスポーが得意なので。結果、組みの勝負になり、そこでは絶対に負けません。グラップリング、組んだから自分の方が強いので。組みは、手塚(裕之)さんともやってきました」

──いやいや大きすぎますよ。

「アハハハハ。だから全く怖くないし、絶対に勝てます。組んだら全然いけます。寝てから、あと壁は本当に怖くないです」

──今大会、上3つが国際戦です。誰がインパクトを残すのかということでも注目です。

「そこは余り意識していないです。ただ一番上の人は、早くベルトを返上して欲しいです」

──返上とは?

「ハイ。勝てないですけど、ベルトが欲しいので(笑)」

──だから、伊澤星花選手にベルトを返上して欲しい──。ほとんど言いがかりですね(笑)。

「アハハハハ。正直、星花ちゃんとやれと言われると困ります(笑)」

──堂々と断言していますね(笑)。

「やれと言われればやりますけど、まだ勝てないかな……。でも、私とパクちゃんは違うし。星花ちゃんとできるなら、やっぱり倒したいです」

──アッパレです。ところで修斗の女子大会であるColorsが活動を始めました。ぶっちゃけて、JEWELSファイターとしてライバル心はありますか。

「団体間のことがあるから、色々と難しいとは思うんですけどColorsとは戦ってみたいです。ていうか、SARAMIさんの負けが悔しくて。相手が若いからちょっと甘く見すぎたんじゃないかなって。その前の黒田(三奈)さんもそうだし、SARAMIさんももっとデキるのにって思って。

私を鍛えてくれる先輩たちに勝った人だから、自分がやってやりたいというのはあります。でも団体も違うし、階級もちょっと違うので悔しいです」

──その気持ちが、万智選手を強くしてくれると思います。では最後にキム・ユジョン戦に向けてMMAPLANETの読者の皆さんに一言お願いします。

「一本かKOで勝ちます。とにかく組んだら、私は強いので」

■視聴方法(予定)
5月28日(日)
午後5時20分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

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