【Bellator296】ベルナウイのスイープは1度。打撃戦を凌いだプリマスが10thでなく正当柔術で競り勝つ
<ライト級ワールドGP準々決勝/5分5R>
ブレント・プリマス(米国)
Def.3-0:48-47.48-47.48-47
マンスール・ベルナウイ(フランス)
左を伸ばすベルナウイが、プリマスのフックに組みつく。エルボーを入れたベルナウイだが、逆に右を被弾し動きが止まったところでプリマスがダブルレッグへ。ベルナウイは切って首相撲からヒザを入れ、離れても追いかけてパンチ&首相撲からヒザを見舞う。プリマスがクリンチから右腕を差してテイクダウン。スクランブルから立ち上がったベルナウイはパンチ、首相撲&ヒザをボディに決める。
攻勢のベルナウイだが、フックを被弾するシーンも少なくなく。クリンチゲームでポジションを2度、3度と入れ替える両者。左から右のエルボーを連打したベルナウイだが、プリマスも右フック、クリンチアッパーと反撃に転じる。粗い打撃戦が続き、離れたベルナウイが跳びヒザもプリマスがかわす。ここからも、またも足を止めて打ち合いが始まり、右を被弾したベルナウイがテイクダウンを決める。下のプリマスがキムラを狙い時間となった。
2R、初回から飛ばし過ぎの感もあった両者。いきなり右を当てたベルナウイが連打も、プリマスも右を当てる。ボディロックテイクダウンを決めたプリマスは、ハーフでしっかりと抑えてパンチを落とす。ベルナウイはハーフバタフライも、足を抜かれてパスから肩固めをセットされる。足を抜きに掛かり、逆側にスライドさせようとするプリマス。ついに足を抜いて肩固めを極め、バックに移行しようとする。
ベルナウイはヘッドロックというプリミティブな防御とストレートアームバーという変則的な攻撃を見せる、腕を抜いたプリマスはサイドから、上四方、さらに反対側に回ってパンチを落とす。ベルナウイは得意のハーフも広めに足を広げ、ポスチャーのプリマスをスイープできない。トップでパンチを落とすプリマスだが、ついにベルナウイがスイープを決める。すかさず下からキムラ狙いのプリマス。ここで時間になった。
3R、距離を詰めたベルナウイが左ジャブを当て、右ストレートへ。プリマスは左フックも、ジャブの餌食に。それでもショートのフックを入れたプリマスが、右を続ける。ケージを背負っていたベルナウイが中央を取り直すとヒザ蹴りから、パンチを纏める。さらにヒザ蹴りを決め、左右のパンチを続けるベルナウイ。ヒザ蹴りにプリマスは右を返すが、首相撲に捕えてヒザ蹴り、アッパー、エルボーとラッシュをかける。異様なタフさを見せるプリマスだが、ついにダウンするように引き込む。
ハーフでエルボー、鉄槌を落とすベルナウイが左を連打する。エルボーに切り替え、左腕を差して、さらにダブルアンダーフックのプリマスはギロチンを取られそうになると、逆にハーフガードスイープを決める。上を取ったプリマスは左腕を差し返し、パスガード。ケージに足の指を入れ、後転狙いも潰されたベルナウイだがラウンド序盤の打撃でポイントはリードしたか。
4R、プリマスがワンツーも右を被弾。ヒザを狙うベルナウイが、ショートのワンツーを受けジャブから前に出る。左ジャブを当てたプリンスが、右を伸ばす。手数で優るプリマスだが、飛び込んでの右ヒザを顔面に受ける。組んだプリマスはボディロックテイクダウン。腕を取ってきたベルナウイからパスを決める。
ここも半身でヘッドロックのベルナウイだが頭を抜いたプリマスが肩固めをセットする。プリマスはマウントに移行し、肩固めを続ける。ハーフに戻したベルナウイが耐える時間が続く。ついにプリマスがパンチに切り替え、もう一度肩固めをセットし直す。後方回転からエスケープしたベルナウイは、今度は前転もバックを許した状態で腕を狙う。が、もうこの手は通じない。そのまま不利な態勢でラウンドが終わり、ラウンドを2つずつ取った状態で──勝負の5Rへ。
最終回、互いにジャブを伸ばし、相打ちが2度続く。左を入れあう両者、殴り殴られるという展開でプリマスが、ダブルレッグに失敗したかと思いきや、足首を取ってテイクダウンを決める。ハーフを取らせず、右足でベルナウイの左足を制したプリンスが、ニースライスパスへ。背中を譲って防いだベルナウイはサイドバックから絞めをセットされそうになる。
回転を潰され、バックを取られたベルナウイは四の字フックに捕えられる。残り90秒、反撃する気概が感じられないベルナウイは、後方から細かいパンチを受け続ける。と、ついにRNCに入ったプリマスが耐えるベルナウイに対し、腕を組みかえて絞める。殴って、最後はパームトゥパームのプリマスは、時間と同時に両手を広げて勝利をアピールした。
結果3-0で判定勝ちしたプリマスが、準決勝進出&ウスマン・マゴメドフへの挑戦権を手にした。