【TPF05】オープニングファイトは渋い展開でビットネーに
■バンタム級/5分3R
ドリュー・ビットネー(米国)
Def. 3-0: 30-27, 30-27, 29-28
フランシスコ・ロレド(米国)
【写真】判定勝ちを手にしたドリュー・ビットネーのパウンド。手堅いファイトでフランシスコ・ロレドを下した (C) DAVE MANDELL
これまでフェザー級で戦ってきて4勝5敗の戦績のロレドが、バンタム級に落としてオープニングファイトに登場。対戦相手は3勝0敗のビットネーだ。左ローを放つビットネーに、ロレドは右ミドルから組みつき、ケージに押し込んでダーティボクシングを仕掛ける。そのままテイクダウンを奪いたいロレドは、シングルレッグからバックに回り飛びついてバックグラブへ。
ロレドがリアネイキドチョークを仕掛けると、ビットネーは左手をついて背中を伸ばしそうになる。前方に振り落とされないよう背中に張り付くロレド、ビットネーはマットに両ヒザをつき追い込まれながら、ロレドの四字フックがルーズになったところで、トップを奪いパウンドを落としていく。
ロレドがガードから腕十字を狙うと、すぐに察知したビットネーはパウンドを落とす。ラバーガードで耐えるロレドだったが、ケージに押し込まれ厳しい態勢で初回を終える。
2Rはビットネーが右ストレートから早々にテイクダウンを奪う展開に始まった。インサイドがから左パウンドを落とすビットネーは、担ぎからパスを仕掛ける。ラバーガードで引きつけたいロレドに対し、胸を起こして手をマットにつかないように戦うビットネーが細かいパンチを落とす。
必死の形相でロレドはラバーガードを仕掛けるが、ビットネーはその度に体を起こし、足のロックが離れると胸を押しつけトップキープに徹する。クローズドガード、フックガードと手を変え展開を作ろうとするロレド。その動きに対して反応し、自らが仕掛けることが少ないビットネー。
そのビットネーがトップに居座り続け、試合は最終ラウンドへ。トップを取りたいロレドは、すぐに組みつきテイクダウンを仕掛けると、ビットネーは小手を巻き逆に上を取ろうとする。バランスが前屈みになったビットネーのバックを伺うロレドだったが、乗り過ぎて前方に振り落とされる。
ビットネーの左腕をロックし、アームロックを仕掛けたロレド。ビットネーが腕を引き抜き、またもトップキープの態勢で試合時間が浪費される。残り45秒でブレイクがかかり、スタンドで再開になると、ビットネーが直後にシングルを仕掛ける。ロレドはがぶりからギロチンを狙ったが、結果、下になった状態で試合を終えることとなった。ジャッジの裁定は30-27が2人、29-28が1人でビットネーがデビュー以来4連勝を飾ることとなった。