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【ONE FF10】負けて良い戦いはない。立ちレスに拘ったタイ・ルオトロ。受けて守るデリダーを3-0で下す

<サブミッショングラップリング・ミドル級(※93.0キロ)/10分1R>
タイ・ルオトロ(米国)
Def.3-0
ライニア・デリダー(オランダ)

計量時の体重差は約4.2キロほど、見た目ほど違いはないがフレームの差はハッキリしている両者。圧を掛けていくタイが、スナップダウン。シングルから上を攻めようとしたタイは、すぐに離れる。首相撲から離れたデリダーに対し、タイがツーオンワンからバックを伺う。ウィザー&胸を合わせて耐えたデリダーのテイクダウンを仕掛けるが、タイが切る。

アームドラッグでいなしシングルも、そのまま頭を下げることはないタイが、ケージ際で体を入れ替えるが、押し込むことはなく離れる。シングルを切られたタイがフェイクを仕掛けるも、デリダーは動じることなくドンと受けのファイトを展開する。

4分間立ちレスが続き、タイがシングルレッグからケージへ。デリダーは逆にバックを伺うが取れない。さらに1分が好き、デリダーがケージに押し込む。右腕をしっかりと差したデリダー、タイが切り返してボディロックへ。デリダーは上手投げも、倒せない。タイは頭を抱えて投げを狙ったデリダーのバックに回る。胸を合わせたデリダーに対し、タイが必至に組みに行く。

差し合いが続き、デリダーに注意が入る。ダブルレッグからドライブも倒せないタイは、逆にケージに押し込まれる。押し返したタイがケージに詰め、ボディロックから足を抱えにいく。小手で投げにいったデリダー、同体で前方に崩れかけすぐに立ち上がる。残り30秒、シングルのタイがギロチンのデリダーをテイクダウンする。スクランブルでタイがアームインギロチンもデリダーが体を起こして耐える。最後に引き込みから足関節を狙ったところで時間に。

ルオトロ兄弟の目指す、エンターテイメント性のある組み技戦は実現できなかった。「ライニア、試合を受けてくれてありがとう。思ったより背が高かった。言い訳はしない、やりたいことができなかった。次? また大きな相手と戦いたい。それがいつもゴールだよ」とタイは息を切らして話した。


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