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【Combate Global】澤田千優はメインでキャリア最強パラシコス戦。エフェヴィガに加え安西信昌も出場!!

【写真】今年はONEに続き、Combate出場の澤田。Colorsの出場もあるのか(C)ONE & COMBATE GLOBAL

3日(水・現地時間)、13日(土・現地時間)にフロリダ州マイアミのユニビジョン・スタジオで開催されるCombate Globalの大会に澤田千優、安西信昌、エフェヴィガ雄志が出場し、同プロモーション発の日本✖メキシコというパッケージでイベントを行うことを発表している。

当初は6日(土・同)に開かれる予定だったが、1週間スライドされ、さらに安西が日本チームに加わりチームJapanとしてのコンバテに日本勢が初出場し、澤田はメインで戦うことも決まった。


とはいえ、澤田の相手アナ・パラシコスが非常に危ない。ほぼレスリング&パウンドで勝ってきた澤田にとって、このスタイルマッチアップは怖い。

とはいってパラシコスは、ストライカーというわけではない。キャリア7勝1敗1分。女戦士ことゲレーラの異名を持つパラシコス、唯一の敗北は従来の階級より上のクラスで戦い判定負けを喫したもので、勝利の内訳は4試合が一本勝ちで、TKO勝ちが1つ、判定勝ちが2試合というものだ。

レスリングベースの澤田は、一見(するまでもなく)打撃には課題が残っている。ただし、まだ打撃でピンチというピンチに追い込まれたことはない。

なぜか。日本やRoad to ONEで澤田が戦ってきた相手には。テイクダウン防御力という点で彼女のレスリングで対抗できるストライカーは存在していなかったからだ。

パラシコスの打撃は澤田より上だが、澤田のテイクダウンの圧力を制するには粗い。澤田が渾身のテイクダウンを仕掛けると、上を取ることは難しくはないだろう。ただし、ここからだ。パラシコスは殴られることが頭に入った柔術をケージの中で使いこなす。

特に極めにキレがあり、まだまだポスチャー&手の位置など細かい修正が必要な澤田は、自身が勝利を掴む行程にパラシコスにとっても最大の勝機が生まれるフィールドに足を踏み入れるしかない戦いとなる。

特に昨年7月にMMAファイターとしての総合力では澤田を上回るといっても過言でないDouble GFCアトム級王者パク・ホビョンを極めた腕十字は見事の一言。左右両腕を抱えて、一瞬のうちにケージを蹴って左腕に十字を完成させてしまった。

また腕十字、アームロック系の切り返しも上手く、ここからバックを奪取する動きが、またもや澤田の勝利の方程式を上塗りする技術になっている。もちろん、澤田のコントロール力で足をきかせないで抑え込むことも可能である。

可能だろうが、とにかく勝利へのアクションに反応でき、そこが得意な局面となるパラシコスとの対戦は、澤田にとって過去に経験した試合とは比較にならないタフな戦いになることは間違いない。

また安西の対戦相手ヴィクトル・ヴァレンズエラは9勝3敗のチリ人ファイターだが、マイアミ在住でMMAマスターズ所属。同ジム所属選手は得意な部分を生かしたウェルラウダ―が揃っており、現在3連勝中と右肩上がりの状態にある。2年5カ月の実戦が、コンバテという未知の戦場となる安西にとって、ここもタフなファイトが待ち受けていると考えるべきだろう。

プレリミ出場とアナウンスされているエフェヴィガは、マイアミ生まれのキューバンファイター=ジェラルベルト・カスティーリョとの対戦が決まっている。戦績5勝3位のカスティーリョは、キャリア3連勝で初の国際戦に挑むエフェヴィガにとって、キルクリフFCでの練習の成果を見せつける格好の相手といえる。

フィジカルで優位に立ち、圧で制してきたエフェヴィガにとって、本来はライト級のカスティーリョと160ポンド契約で戦うことで──日本で積み上げてきたファイトスタイルが如何に正常進化していることが確認できる。

新鋭とベテランが挑むCombate Global。実際にメキシコ人選手はパラシコスだけだが、ある意味日本とラテンMMAの発遭遇、その水が決して甘くないことだけは確かだろう。

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