【ONE FN09】箕輪は回転できず、ボカン・マスンヤネのテイクダウンを止められず0-3で敗れる
【写真】回転とは試合をドミネイトすること。パンチを当てた、ヒザを当てた。ダメージ云々のONE判定なら拾えるかも──などと論じられるような試合展開は、箕輪ひろばの目指すMMAでは完敗を意味する(C)ONE
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
Def.3-0
箕輪ひろば(日本)
左ミドルを蹴り、ショートのフックを入れるボカン。蹴り足を取ってパンチを入れ、右をヒットさせた箕輪が蹴りに右を合わせて行く。組んだボカン、コーナーを背負った箕輪に右エルボーを打っていく。箕輪はヒザを見せるが、ボカンのヒザ蹴りが急所に入りうめき声を挙げて倒れ込む。しばらくして体を起こし、立ち上がった箕輪が試合再開に応じる。
ジャブから組んだボカンがテイクダウン、立ち上がった箕輪をもう一度倒して足を束ねていく。背中をつかされた箕輪は首を抱えて防御、そこをボカンが殴る。箕輪はハーフに戻すと、ギロチンへ。足を抜きに掛かったボカンがサイドを取って無力化する。ヒザで頭部を蹴り、エルボーを落とすボカンが、シングルに入ろうとした箕輪にヒザを連続で入れる。背中をつけても、サイドからヒザを受け、さらに上四方でも蹴られた箕輪は厳しい展開に。ボカンは左エルボーを連打し、箕輪は下からヒジを見せるが足を戻せずヒザをワキ腹にも受けてリードを許した。
2R、圧を掛けるボカンは、ボディロックからスラム気味に背中から落とす。
殴られ、動きが止まった箕輪はここで急所を押えてブレイクを要求する。スロー再生によると持ち上げられる前にヒザを受けていた箕輪、これはペナルティ級のヒザ蹴りだ。ボカンは注意を受けたに留まり、試合がリスタートされる。ジャブから右を狙う箕輪がヒザ蹴り、今度はボカンの急所へ。試合は続き、ヒザを続ける箕輪はテイクダウン狙いを切り、左をかわしてジャブを入れる。
箕輪は右ミドルハイから、ワンツーを入れるがボカンがダブルレッグを決める。頭を抱えて立ち上がろうとする箕輪だが、ボカンが足を抱え束ねてからバックを伺う。
ギロチン→マルセロチンの箕輪に対し、ボカンが立ち上がってリストを掴む。箕輪はスラムとともにギロチンを解き、下に。頭を中にレフェリーがいれ、下の箕輪はエルボーを打っていく。このままボカンがトップで、2Rが終わった。
最終回、箕輪は右ストレートから右アッパーを当てるが、ヒザ蹴りにダブルレッグを合わされテイクダウンを許す。背中を譲るがすぐに立ち上がった箕輪は、クラッチを剥がしに掛かるもボカンが許さず、正面を向いて抱え上げてスラムへ。ここもスクランブルでバックに回ったボカン。箕輪は声を挙げてレフェリーを見て、崩れる。レフェリーは流し、立ち上がった箕輪をボカンがコーナーに押し込む。一旦離れたボカンは、アッパーを見てシングルから回ってテイクダウンへ。
キムラの箕輪は腕を抜かさず、アームロックをセットする。耐えたボカンが背中に左エルボー、時間は残り90秒になり、箕輪はキムラからギロチンも、ボカンが枕で潰す。ハーフでトップキープにボカンは、右腕を差した箕輪を潰し、最後のギロチン狙いも戦禍をつけさせて解除し左を落とす。
終了と共に急所を押える仕草を見せた箕輪は、パンチ、ヒザを当ててもダウンがなかった。ダメージという点でも、抑えられてのヒザでボカンが上回っており0-3で箕輪は敗れた。