【Strikeforce】サイボーグがフィンニーを一蹴、防衛に成功
■ストライクフォース女子ミドル級選手権試合/5分5R
クリスチャン・サイボーグ(ブラジル)
Def.2R2分56秒/TKO
ジェン・フィンニー(米国)
【写真】殴り勝ったクリスチャン・サイボーグ。2度目の王座防衛に「1Rにレフェリーが試合を止めなかったのが信じられなかった」と語っている (C) ESTHER LIN/ STRIKEFORCE
4連勝中とはいえ、8勝7敗のフィンニー。会見では、強気の言葉を吐き続けたが、最強、最恐・世界王者に対して気持ちで遅れを取っては勝機はない。パンチを先にヒットさせたのはフィンニーだったが、サイボーグも右フックを放ち、そのまま詰めてケージにフィンニーを押し込んでいく。
距離を取ったフィンニーは、同士打ちになっても果敢に打ち込むが、サイボーグのパンチの威力の前に動きが止まる。さらにヒザをボディに受けたフィンニーは、ケージ際でも殴り負け、前方に崩れ落ちる。
シングルレッグの形で粘るフィンニーを押し返し、トップをキープしたサイボーグは、スタンドでフィニーを待ちうける。果敢に打ち合いに応じるフィンニーだが、すぐに左右のフックを受け、シングルレッグに。ガードを取るフィニーの足を払い、サイボーグは背中越しにパウンドを落とした。
しかし、ここでレフェリーは後頭部へのパンチということで、試合をストップ、世界王者にペナルティを与える。再開後、思い切りパンチを振るうサイボーグは、再び組みついて姿勢を整えると、パンチを重ねていく。それでも必死にパンチを打ち返すフィニーだが、左を顔面に受け、再びシングルレッグへ。ガードワークもままならないフィンニーは、距離を取ったサイボーグが思い切りパンチを落とすと、体を丸めて防御も取れない状態に。四つの状態で足にしがみつくフィンニーは、殴り続けられたまま1R最後の10秒を乗りきったが、レフェリーのストップの遅さも気になる。
2R、開始早々右をヒットさせたフィンニーに対し、サイボーグは蹴りも織り交ぜスタンド戦で圧倒する。正座の状態でアッパーを受け、ガードもままならずパンチを受けるフィンニーに「戦いなさい」と無茶な要求をするレフェリー。フィンニーは足関を狙うが、サイボーグが立ち上がると試合は再びスタンド戦へ。
サイボーグはスタミナ配分か、パンチを連打すると、呼吸を整えるためにか組みついていく。レフェリーのブレイク後、パンチの連打から粘るフィンニーにヒザを蹴り上げ、ケリをつけたサイボーグは、「サンノゼは私のホーム、フィニーはタフだった。簡単な試合になるなんて思ったことはないから、ずっとハードな練習を積んできた」と話し、英語&ポルトガル語を駆使して、ファンに勝利のコメントを伝えた。