【TUF Nation Finale】コーテがノーク倒し、加が豪を完全制圧
<ウェルター級/5分3R>
パトリック・コーテ(カナダ)
Def.3-0:30-27, 29-28, 29-28
カイル・ノーク(豪州)
地元の大声援を受けるコーテ。いきなりノークの左ローが急所に入るが、すぐに試合は再開される。ノークの左前蹴りがコーテの顔の高さまで伸びてくる、さらに前蹴りをボディに突き刺すノークは、右足でも前蹴りを放っていく。コーテは右ストレートから右ミドル、この蹴り足を掴んだノークが胸を合せて、コーテをケージに押し込む。
距離を取った両者、ノークが飛びヒザを狙い、サイドキックでコーテを突き放す。続く前蹴りをキャッチしたコーテがテイクダウンへ。ノークのギロチンを凌いでトップを取ると、細かいパウンドから右エルボーを落す。ノークの腕十字狙いを未然に防ぎ、引き続きエルボーから右のパンチを打ちこんでいくコーテ。起き上がって一度、重い右を落したコーテはノークの三角を防ぎ、エルボーを重ねて初回を取った。
2R、前に出るのはコーテ。ノークは足を滑らせて尻餅をつくシーンも。右ボディからストレート、距離を詰めたコーテの顔面にノークの左ヒザが突き刺さる。テイクダウン狙いで誤魔化したコーテが距離をとると、ノークがパンチでラッシュをかける。コーテは距離を取り直すが、前蹴りに突き放されケージに詰まる。ノークのローに右フックを合せて前に出たコーテは、ここでも蹴り足を掴んでテイクダウンに成功する。
右エルボー、左のパウンドを受けたノークは、1Rの再現のような展開に、ケージ付近へ移動していく。エルボーを落されながらケージを背にしたノークのボディに、コーテがヒザを入れる。スタンドに戻った両者、そのまま大きな展開はなく2Rが終わった。
1Rはコーテ、2Rは徐場のノークの猛攻と終盤のトップからパウンド、どちらをジャッジが評価するか。最終ラウンド、ヒザをキャッチしたコーテ。ノークは必死に足を引抜く。前蹴りを続けるノーク、コーテは右を遠い位置から振るうが届かない。左右のフックに下がったノークに組みついたコーテが、ケージに押し込む。オクタゴン中央に戻った両者、ノークが左ストレートを打ち、左ローからサイドキックを入れる。左右の前蹴りでコーテの前進を阻むノークだったか、シングルからハイクロッチでまたもテイクダウンを取られてしまう。
すぐに立たずにガードに固めてしまうノークは、判定で不利になる。これまでと同様にエルボーを落すコーテ、ノークも残り30秒を切ってケージ際に移動して立ち上がろうとする。ヨークのバックに回り、正面からダブルレッグを仕掛けるコーテ。そのままタイムアップとなり、両者は健闘を称えあった。ジャッジの裁定は3-0でコーテを支持。TUF Nations、ウェルター級もミドル級もカナダ人同士の決勝で当然のようにカナダ人が優勝、コーチ対決もコーテが制し、カナダが豪州を完全に制圧した。