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【Shooto2022#07】打ち合い&TDの応酬、ハードすぎるファイトは藤井が石井をスプリットで下して新王者に

【写真】激闘を制した藤井は、チームへの感謝を述べた(C)MMAPLANET

<修斗環太平洋バンタム級選手権試合/5分3R>
藤井伸樹(日本)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29.
石井逸人(日本)

開始早々から石井が左ジャブを突き続け、左ミドルハイ。藤井は右ローからワンツー、それを石井がバックステップでかわす。石井の右カーフをかわした藤井が、ボディストレートから石井にケージを背負わせる。サークリングでケージ中央に戻る石井が右カーフを当てるも、藤井がダブルレッグで組みついた。しかしケージに押し込まれながら、石井が払い腰でテイクダウンを奪う。

袈裟で固める石井、藤井が頭を抜いて立ち上がった。ケージ中央でジャブとローを見せ合う両者、石井の右カーフがクリーンヒットする。藤井の右に対し、石井がワンツーを返した。石井の右カーフを受けた藤井もカーフを打ち返す。石井は左ジャブから右カーフ。藤井も左ジャブで石井をケージに追い込む。

藤井の右ボディストレートの打ち終わりに、右ストレートを伸ばす石井。ワンツーを当てる石井の顔面に、藤井の右も当たる。さらに藤井の左ジャブがヒット。石井もインサイドから右を突いた。互いが左ジャブと右カーフを出し合うなか、藤井が左ボディストレートを突いた。石井は右ストレートから返しの左フック。石井が果敢に前に出たところでラウンド終了のホーンが鳴ったが、レフェリーが割って入る前に藤井の右ストレートがクリーンヒットし、石井がグラついていた。

2R、左ジャブを突く石井に右カーフを当てる藤井。石井の右ストレートが顔面をかすめ、さらに前に出て来た藤井に石井が組みついた。石井に投げられた藤井は立ち上がるも、バックを奪われてしまう。しかし正対した藤井、再び組み合いから石井に投げられるも立ち上がってバックに回る。

石井はケージに押し込まれながら藤井の右腕を取ってキムラを狙った。強引にグラウンドへ持ち込んだ石井だったが、ここで藤井がトップを奪ってパウンドを落とす。三角で対応しながら藤井はスタンドへ。

藤井の左ボディがクリーンヒット。体がくの字に曲がった石井はダブルレッグで組みつき、内股で投げる。しかしテイクダウンすることはできず、藤井がトップからバックマウントへ。パンチで削りながらRNCを狙う藤井。左腕を相手の首に回し、パンチで削りながら絞り上げる。しかし腕は石井のアゴの上に。藤井は右腕を回し、パームトゥパームで絞り上げるが、これは極まらず。

ここでスクランブルに持ち込んだ石井が、相手をケージ際で抑えてパンチを連打していった。

最終回は開始早々、石井が跳びヒザを繰り出した。これはかわされたものの、左右のパンチで藤井の動きを止めた石井。組みついて相手をケージに押し込んで、離れ際に左ヒジを当てる。さらに石井の左ジャブと右クロスがヒット。ワンツーを当ててから組みつく石井、しかし藤井がケージ際で体勢を入れ替え、シングルレッグで石井に尻もちを着かせた。

すかさずバックに回った藤井は、ケージ際でバックマウントへ。さらに三角で捕えた藤井がパンチの連打を浴びせる。石井は藤井をケージに押し込んでパンチを打ち込むも、藤井の三角は解けない。その藤井をリフトアップしてマットに叩きつける石井。その体勢のままパンチを打ち合う両者。藤井の足のクラッチが解けると、すぐにパンチを打ち下ろす石井だったが、藤井も立ち上がる。

残り1分、両者はケージ中央で打ち合う。ここで石井が組みつくも、藤井がスプロールすると石井の動きが止まった。しかし藤井のダブルレッグをスプロールする石井は、スタンドに戻ってフラフラになりながらも激しい打ち合いを展開し、ラウンド終了のホーンと同時に左ハイを打ち込んだ。そして、そのままマットに倒れ込んだ。

裁定は1人のジャッジがフルマークをつけるスプリットで藤井が勝利。環太平洋のベルトを巻いた藤井は「皆さんの前で勝つことができて良かったです。ただ、疲れた……(場内、笑)。今日はあと1試合、清水さんの引退試合を見届けたいと思います」とメインに繋げるコメントを発した。


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