【ONE163】若松佑弥が語っていたこと─02─「計量で何かあるかもしれないし。自分と向き合います」
【写真】ここまでしっかりと話していた若松が計量にパスできず……何が起こっているのか……(C)ONE
19日(土・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE163「AKIMOTO VS PETCHTANONG」で、ウ・ソンフンと対戦する若松佑弥インタビュー後編。
既報の通り、計量をクリアできずキャッチ戦を戦うこととなった若松は、事前のインタビューで相手の力を見極めて上で「自分との勝負」と言い切っていた。そのうえで「計量が何かあるかもしれない」という言葉を発していた若松──この計量失敗は、体が発した黄信号なら、今夜の試合は全ての自信が覆される結果になるやもしれない。
<若松佑弥インタビューPart.01はコチラから>
──勝手ながら、若松選手には打撃でダウンを奪って欲しいですし、打撃を見せてテイクダウンも奪わって欲しいです。
「戦ってきた相手が違うというか……あれよ、あれよという間にONEに来た選手だと思います。打撃が強いのもノーガードで打ち合って、フィジカルの弱い相手に打ち勝って来た。KO負けもしているし。そういうのを見ていると、インディな技術のない一発当てたもん勝ちのような試合をしてきたので、ラモスとやるとあんな風に攻め込まれる。ラモスからすると、あそこまで差があると極めなくても勝てるからダメージを負わないように、3Rの練習みたいな試合になった。
そういう選手なので、あの敗戦からどこまで強くなっているのかというと……年齢的にも31歳とかだし。だったら伸びしろは僕の方が多い。アレって思うところがたくさんある選手ですけど、油断はしないし自分との勝負だと思っています。
前回の僕の試合前よりも、強い自分でいたい。アドリアーノ戦よりも、強い自分でいたいし。当日、僕が万全だったら一瞬でKO勝ちしたり、一瞬で一本を極めることができます。ただ、試合なんで計量で何かあるかもしれないし、風邪をひくかもしれない。拳が折れるかもしれないので、19日の夜まで集中して、万全を期して自分と向き合います。
ONE自体がチャトリが言っていたように武士道のように死ぬつもりで向き合って、一瞬の隙で倒す。それを僕は心掛けてきたし、僕の理想はソレだと思います。一瞬で息の根を止める。ただここ何年か、技術的に混同しちゃって色々な情報が入って……良くも悪くも今の自分がいます。でも、シンプルにしていけば自分はONEの戦い方が一番合っている。1秒でも先に当てて仕留める。
そこを惚れ込んだチャトリは僕がチャンピオンになると言ってくれた。なんで僕に惚れ込んでくれたのかが、こないだの会見でちょっと分かりました。だから自ずとシンプルに戦わないといけない。負けても良いから相手を仕留める。破壊する。ソレをテーマにしています」
──その一瞬の隙をつく戦い方、負けても良いと言いつつ負けてはいけない。そのうえでテイクダウンやコントロールして勝つという経験を試合で実践できて、相手を仕留める戦いに向けてさらなる自信になっていますか。
「そうですね、何でもできる……練習でもある程度、取れるようになっていますし、3Rをコントロールしても勝てるようになっています。急にテイクダウンを決められても、本能で立てます。だからこそ、相手にプレッシャーを掛けて、雑に攻めるのではなくて、全てを警戒したうえで相手を仕留めに行く。
それはちゃんと格闘技と向き合ってきた人間じゃないとできない。ただ殴り合いで当てれば良いでしょって、当たらないとボコボコにされて。酒飲んで、遊んで一発だけ当ててば良いってヤツには到底できない。僕はそれを日々、自分と向き合って嫌なところから逃げないでやってきたので、リスクは承知で戦います。
攻めることによって打たれることもあるけど、そんなことを言っていたら攻めることができない。相打ち覚悟という部分もあるし、仙三戦のような激闘もできる。その覚悟を決めるだけです」
──土曜日の夜の日本向けのPPV大会で、日本人が多く出場しています。メインはキック、青木選手と平田選手は世間を巻き込んで、自己発信をする選手たちで。そういう日本勢のなかで、若松佑弥はどのようなインパクトを残したいですか。
「こっちは侍ですからね。現代ではあんまり見られないモノを魅せたいなって。KOすれば自ずとヤバいと思われるようになるでしょうし。とにかく上手くゲームをコントロールするのではなくて、殺してやるっていう感じなんです。それをケージの中で見せれば、自然と注目は僕に集まってきます」
──ではソコも踏まえて、ファンにどのような試合を見せたいですか。
「武士道を見て欲しいです(笑)」
──そして試合後は夫婦円満でお願いします。
「もちろんです。問題を解決してから、ずっと円満です。1回も喧嘩してないです」
──素晴らしいです。小さな幸せが大切ですから。
「僕もです(笑)」
■放送予定
11月19日(土・日本時間)
午後7時30分~ PPV ABEMA格闘チャンネル
■ONE163対戦カード
<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] 秋元皓貴(日本)
[挑戦者] ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)
<キックボクシング・ヘビー級ワールドGP決勝/3分3R>
ロマン・クリキア(ウクライナ)
イラジ・アジズプール(イラン)
<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ザイード・イザガクマエフ(ロシア)
<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
岡見勇信(日本)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
クォン・ウォンイル(韓国)
マーク・アベラルド(ニュージーランド)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
ウ・ソンフン(韓国)
<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アブラォン・アモリン(ブラジル)
アフメド・ウジタバ(パキスタン)
<126ポンド契約/3分3R>
ルイ・ポテーリョ(ポルトガル)
朝陽PKセンチャイムエタイジム(日本)
<キック・ヘビー級/3分3R>
ブルーノ・シャベス(ブラジル)
アフメド・クリッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)
<サブミッショングラップリング女子ストロー級(※56.7キロ)/12分1R>
ミレーナ・カオリ(日本)
ビアンカ・バシリオ(ブラジル)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(ウクライナ)
キリル・ゴロベッツ(ウクライナ)