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【UAEW34】砂漠のMMA=UAE Warriors参戦、吉野光「この試合は僕にとってコンテンダーシリーズ」

【写真】宿泊するホテルの前で。本当に充実している様子だ(C)SEIGO YAMAMOTO

20日(木・現地時間)にUAEはアルジャジーラ・スポーツクラブで開催されるUAE Warriors34でジャマル・ラステムと対戦する吉野光。10日前のオファー、対戦相手の負傷から試合前で1週間を切っての正式決定からの離日と、アブダビ入り。

吉野に怒涛の日々を振り返ってもらい、この試合に挑む意気込みと意義を尋ねた。


──吉野選手、まず今の気持ちを教えてください。

「もう、体重を落として戦うだけです。ワクワクしています。こういう厳しい環境で戦うことで、自分の意志が試されるので」

──10日前に正式オファーが最初にあったということですが、それ以前にUAEWで戦うという話はあったのでしょうか。

「あるかもしれないということは聞いていて、でもそこから連絡がなかったのでもう8割いや9割……う~ん、10日になった時点でもう受ける相手もいないだろうし、試合は無いという気持ちでいました。でも、ちょっと不摂生して太り気味だったのが、そのあるかもしれないということで体重を落としていたので、そのまま摂生し続けようと。僕自身は相手が決まれば、やるつもりでした。UAEWで戦うチャンスなんて滅多になくて、このチャンスを逃すと次はいつこういう機会に恵まれるのか分からないし。試合がなくて困っていたので」

──2月にRIZIN TRIGGERで勝利して以降、国内でオファーはなかったのでしょうか。

「なかったです。勝ったから次があるかなと思ったけど……残念でした。あっ、1度グラジエイターにという話はいただいたのですが、ちょうどその時に(山本)聖悟とRoad FCに出られるかもっていう話があったので、お断りさせてもらって。でも、結局Road FCの話もまとまらなかったです。

もともと海外で試合をしたいという気持ちあったのですが、その機会は巡ってこないですし。僕は海外で戦うことに憧れがあったので、ここはどんな状況でも試合があれば戦おうと思っていました」

──そして10日前のオファーを受けたけど、戦う予定だったサヴォイル・イマノフが負傷した(※それなのに何と、今大会に出場してカザフスタンのウラン・タマガバエフと戦う)という話が入った時は?

「もう絶対に試合はないと思いました。結局上手くいかんなぁ、神様が試合をするなって言っているんじゃないかという気持ちになりましたね。あの時点で、少し食べました(笑)。でも何があるか分からないと思って、試合があるかもという気持ちだけは持ち続けていました」

──結果、金曜日にジャマル・ラステムと戦うことが決まりました。

「航空券は送られてきていたのですが、もう完全に諦めているタイミングで連絡があったんです」

──試合まで1週間を切って、まだ決まらない時点で「もう無くて良い。あってもやりたくない」とは思わなかったですか。

「やっぱり、もしかしたらあるかもしれないという気持ちはありました。オファーがあったら『ノー』とは言わないという心を創って、練習も元立ちで練習を続けていました。そこで対戦相手が決まったと連絡がきたので、試合映像とか見る前に『やる』と答えました。

やっぱりUAEW、中東で戦うことは自分の希望でもあったので。UFCって簡単に行けるものじゃないし、ならそれ以外の大会……中東系で試合がしたかったです。UFCファイトウィークだし、UFCの関係者の目に留まるかもしれない。この試合は僕にとってコンテンダーシリーズだと思っています」

──おお、素晴らしい意気込みですね。では試合映像を視て、対戦相手の印象は?

「10日前に決まっていた相手はデカくて、実はやばいなって思っていました。だからあの相手と比べると、落ちるかなって。実際に強いか弱いかは戦ってみないと分からないのですが、少し気は楽になりました。バックドロップみたいな投げをたくさん使っていましたけど」

──グレコローマンレスラーでした。

「でも、そこは僕も得意な部分なので内股、払い腰で投げてやりたいです。テイクダウン勝負で、負ける気はしないです」

──気をつけないといけない点は?

「サイドバックで殴られること、それとマウントですね」

──確かにマウントを取るけど、バックコントロールまででバックグラブがなかったです。

「マウントで殴り続ける試合もありましたけど、相手が上久保(周哉)さん級でないとあそこで固められるということはないです。絶対にブリッジで返せると思います。バックキープが上手くないので、思い切り背中を見せて返せる自信はあるので。そこは安心しています」

──サウスポーで右は強かったですが。

「謎の強さですよね。そこだけ気を付けます。基本的には組みの展開になると思っています。どれぐらいの組み力か試したいですし」

──ハンドファイトで崩してヒザ蹴りという攻撃は嫌なだと思いました。

「さっきも言いましたが、組んでも負けないと思うし。そこで危ないと感じたら、打撃にシフトチェンジします」

──この試合で勝てば、どのような未来を描いていますか。

「また出たいです。UAEWだけでなく、強い選手が出ている海外の大会に出て結果を残す。そこでベルトを巻いて、UFCに行きたいです。でもUFCは現実味がないので、UAEWを含め海外の大会でベルトを巻いて、強いと思われる証が欲しいです」

──そのための一歩でもある今回の試合、どのように戦いたいですか。

「テイクダウンを取ってパウンドか極めて勝ちます。相手を削って、削って心を折って最後はフィニッシュする。そうイメージしています」

■視聴方法(予定)
10月20日(木・日本時間)
午後11時00分~UFC FIGHT PASS

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