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【PFL2022#10】最終戦でマルロン・モラエス×バーゴス&モハメド・アリの孫が参戦。ラッドとも契約

【写真】マルロン・モラエスがキャリアの仕切り直し。UFCからの転向組は苦戦を強いられているのもPFLの事実だ (C)Zuffa/UFC

11月25日(金・現地時間)にニューヨーク州ニューチョークシティのMSG内Huluシアターで開催されるPFL2022年シーズンファイナル=PFL2022#10「championships」。

女子ライト級、男子はフェザー、ライト、ウェルター、ライトヘビー、そしてヘビー級の6階級で優勝賞金100万ドルが賭けられた決勝戦が行われる。

そんなPFLが、2023年に向けてアスペン・ラッドと契約したことを4日(火・同)に発表している。


1995年3月生まれ、27歳のラッドはInvicta FCでプロデビューし、5連勝でUFCと契約した。UFCでも3連勝を記録し今年の9月にラケル・ペニントンに敗れるまで4勝3敗の戦績を残し、MMA通算戦績9勝3敗だ。

オクタゴンではバンタム級とフェザー級で戦ってきたラッドだが、PFLでは2023年女子シーズンに参戦というアナウンスに留めており、その階級がフェザー級なのか、それともライト級なのかは言及されていない。

またHuluシアターでのイベントではメインカードでシェーン・バーゴス×マルロン・モラエスのフェザー級マッチがショーケース・ファイトという名目で組まれている。

バーゴスはUFCで8勝3敗、しかも2連勝中だった。対してPFLの源流WSOF世界バンタム級王者からUFCに移ったモラエスはバンタム級タイトルコンテンダーとして常にトップ戦線で活躍しつつも、近々の試合では4連敗で通算5勝6敗と負け越して世界最高峰から離れることとなった。

PFLの2023年シーズンは過去3シーズンと同様に6階級が実施されるものの階級に変化があると見られている。女子がライト級が、絶対王者ケイラ・ハリソンの階級変更に伴いフェザー級に移行する可能性がある。同様に男子ではバンタム級が加わるという話も聞かれるなかで、今回のモラエスの参戦はバンタム級ではなくフェザー級だ。これは単にモラエスが階級を上げることになったのか、バンタム級の行方に関連して気になる点である。

また同大会ではモハメド・アリの孫、ビアッジョ・アリ・ウォルシュがプロモーションデビュー戦を戦う。ボクシング界のレジェンドは4度の結婚で7人の娘と2人の息子をもうけているが、ビアッジョは2度目結婚相手であるベリンダ・ボイドとの間に生まれたラシェダ・アリの長男で、ウォルシュは父親方のファミリーネームだ。

高校時代はアメフトのランニングバックとして活躍したビアッジョ・アリがMMAを始めたのは昨年で、大学生活を送ったラスベガスのエクストリーム・クートゥアーで練習しており、戦績は1勝1敗。実弟のニコ・アリ・ウォルシュはプロボクサーとして活躍中だ。

またPFLでは11月5日にインド洋に浮かぶ島国モーリシャス共和国の首都ポートルイスでアフリカ予選のドキュメンタリーシリーズを行いウェルター級のファイナリスト2人が、PFLと契約する。それらの選手が本戦、あるいはチャレンジャーシリーズで戦うことになるのか。またウェルター級が来シーズンも実施されるのかも不明のままだが、8月の英国ツアーでも2023年シーズン・トライアル及びチャレンジャーシリーズ予選が組まれており、確実にシーズン・フォーマットを用いた独自のPFLグローバルを形成しつつあるのは確かだ。

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