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【UFN211】マスタークラスのような試合展開のなかでテイクダウンを決めたラティフィがオレイニクを破る

<ヘビー級/5分3R>
イリル・ラティフィ(スウェーデン)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
アレクセイ・オレイニク(ロシア)

四十路対決はオレイニクの踏み込みで、両者が頭がクラッシュしてスタートする。両者揃って打撃を見せて組もうという流れのなかで、ラティフィはオレイニクの右ローをキャッチしてテイクダウンを決める。オレイニクはクローズドガードを取りラティフィの左腕を抱えていく。ラティフィはその左腕をマットにつけたまま、右のパンチをボディと顔面に打っていく。オレイニクはカンヌキにとり、完全に試合が止まる。右腕を抜かれたオレイニク、ラティフィは左腕を一度抜きながら、もう一度キャンパスにつける。

ラティフィは右腕を拳を固めた状態でマットにつけており、あまりない形でオレイニクが抱えていく。オレイニクのオーバーフックもルーズで、ラティフィは比較的に簡単にパンチを打てる状態でトップをキープして初回が終わった。

2R、オレイニクが右オーバーハンド、アッパーを伸ばしラティフィが距離を取る。距離が近づくと右を思い切り振るうラティフィに対し、オレイニイクは「行くぞ」、「行くぞ」と右を見せてオーバーハンドに。かわしたラティフィは右を見せて突進するが組めずに離れる。この踏み込みにオレイニクはパンチを合わせるという展開のなか、右アッパーを振りまわす。オレイニクは右ローを蹴り、前蹴りへ。さらにインローのオレイニクに組んだラティフィだが、胸を合わせることがデキずに離れる。

ラティフィのダブルレッグをスプロールしたオレイニクだったが、右の蹴りのタイミングでダブルレッグで倒され、サイドで抑えられる。得意のエゼキエルチョークに入れないオレイニクが、エルボーを連打される。背中を見せたオレイニクをコントロールするラティフィがサイドで抑え直しラウンドが終わった。

インターバル中もそのまま上を向いて寝転がったままだった俺に行くが、椅子に座り3Rも戦う意志があることを見せる。

最終回、前に出るオレイニクにラティフィが左フックを当てる。さらに左オーバーハンドを見せたラティフィは、シングルのフェイクを見せスプロールしたオレイニクのバックを伺う。ここは反応したオレイニクは距離を詰めて首相撲からヒザを突き上げる。ラティフィはアッパーで離れ、ダブルからクリンチへ。ケージに尻をつけたオレイニクは、前傾姿で頭をラティフィの胸につけ、手首を掴む。より頭を低くしたラティフィが離れると、すぐに同じ形にになりオレイニクがヒザをボディに入れる。

左を差したラティフィは、その右手首を両手で掴んできたオレイニクに右アッパーを入れる。残り1分強、離れた両者だがすぐに同じ形のクリンチの状態に。オレイニクは両手で手首をとりにいく状態を使われ、前方にいなされてバックを許す。胸を合わせることができないオレイニクはケージに押し込まれた状態でタイムアップを迎え、ラティフィのハグした。

結果、当然フルマークでラティフィの判定勝ち。勝利者インタビューで「40歳になり、これがUFCとの契約最後の試合だ。これからどうなるか分からない。この試合を最後にしたくない。2日前に左足が感染症になり、熱が出てもコーチにも伝えず戦ったんだ。キャンセルはできなかった。でも、左足が動かなかった。」とラティフィは話した。


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