【DWCS2022#09】右上段蹴り直後の無防備。エチェベリアがフィリョの左フックで倒れ、パウンドに敗れる
<フライ級/5分3R>
ジャフェフ・フィリョ(ブラジル)
Def.3R1分31秒by TKO
ロイベルテ・エチェベリア(ベネズエラ)
右ローをかわしたエチェベリアに対し、フィリョは左インサイドローを蹴る。フィリョは蹴りを多用し、エチェベリアも右カーフを蹴っていく。真っ直ぐ飛び込んで組んでいったフィリョはエルボーを一発受けながらも左腕を差して、エチェベリアをケージに押し込んでいく。反対側までドライブした勢いでテイクダウンを狙ったフィリョだが、フィリョはその勢いを利して前転してトップを狙う。フィリョは足関節を抜かれて、スクランブル。ケージにエチェベリアを押し込んでバックに回ると、前方へのテイクダウンからバックを取って両足をフックする。スタンドの状態のバックグラブから、寝技に持ち込んだフィリョが、エチェベリアに胸を合わせることを許さず、RNCをクラッチへ。
右腕ごと足をフックしようとしたところでエチェベリアが胸を合わせて立ち上がる。寝転がったままのフィリョにローを蹴るエチェベリア、レフェリーはシッティングのフィリョをみてもそのまま試合を続行させる。フィリョは蹴り上げを見せつつ、組みつく機会を伺ったがこのまま時間を迎えた。
2R、ジャブの同士打ちから、左ローに右を合わされたフィリョがバランスを崩して後方に倒れる。フィリョはすぐに立ち上がった、頭を振って右から左フックをヒットさせると組んでバックに回りテイクダウンへ。前転から足関節狙いのエチェベリアは、外ヒールをセットする。ロールして逃れたフィリョに対し、左ワキで捕らえなおしたエチェベリアが内ヒールから50/50へ。フィリョがカウンターのヒールを仕掛けるタイミングで立ち上がったエチェベリアが、ローを蹴っていく。残り2分で、初回終盤と同じ形になる。
ここでブレイク──この展開は、コンテンダーシリーズを戦うファイターとしては良くない。。残り1分のスタンドの攻防でフィリョは右クロスをヒットさせ、エチェベリアのダブルレッグにギロチンを仕掛け頭を抜かれたところで時間となった。
最終回、ローを交え対角線コンビを見せたフィリョが、右オーバーハンドを見せた直後にボディストレートを受ける。スピニングバックキックを両者が見せあい、エチェベリアが左ボディストレートから右カーフを効かせる。さらに左インサイドローから右ブラジリアンキックを狙う。これが空振りとなり、蹴り足を左前についたエチェベリアは完全に無防備な状態に。フィリョが距離を詰めると、急ぎバックステップしたエチェベリアだが右フックこそかわした直後に、左を被弾してダウン。パウンドをまとめたフィリョが、勝利を手にした。