【DEEP TOKYO IMPACT2022#05】初回にダウンを喫した村元が、手を出し動き続けて風我に辛&激勝!!
【写真】遅くまでありがとうございましたと──簡潔にマイクを終えた村元、先輩誰かと違って空気が読めるの彼の良さでもある(C)MATSUNAO KOKUBO
<フライ級GP1回戦/5分3R>
村元友太郎(日本)
Def.5-0:29-28.29-28.29-28.29-28.29-28
風我(日本)
頭を振って、上半身を揺らす村元が左を前に伸ばす。オーソに構えた風我は、しっかりと待つことができている。そして間合いを外したから、左の蹴りを見せた風我だが、村元がワンツーで前に出る。左ハイを捌いて、右を伸ばした村元は前蹴りを見て、左を伸ばす。スイッチを繰り返す風我が左インロー、すぐに組まない風我は右手前構えでからオーソになると村元の右カーフを受ける。残り1分、ローをキャッチした村元のシングルを切った風我は組みを続けず、村元のパンチをかわした。左で前に出た村元は左を逆に受けてダウン──風我が終盤の一発で初回を取った。
2R、村元の動きをしっかりと見ている風我だが、村元が左を当てる。飛び込んで左の蹴りを入れた風我は、ボディを殴られても顔を狙っていく。インロー&カーフで前足を蹴っていく風我はテイクダウンもサッと反応する。中盤、左ミドルを蹴った風我は、村元のワンツーをかわして、左から左ハイを蹴っていく。村元はワンツーを振るい、右ボディストレートからワンツーを入れ、さらにスリーフォーと伸ばす。カーフからテイクダウン狙いは切られた村元が、ケージに風我を押し込む。
離れた村元はボディから飛び込んでケージに押し込む、残り10秒の前に離れた村元はハイをかわしてパンチを振るうがクリーンヒットはなくラウンド終了となった。
最終回、まず左ハイを見せた風我は、右で前に出た村元のダブルレッグを切る。村元はワンツーを当て、ミドルにもパンチを振るっていく。と、サウスポーからダブルレッグでバックに回った風我に対し、村元は胸を合わせて離れ、右をヒットさせる。
前に出る村元、いなす風雅はオーソでカーフを蹴られる。動きが落ちてきた風雅だが、一転ローシングルでテイクダウンを奪う。絶妙のタイミングのテイクダウンにも、村元は動きを止めることなくエンジン全開、すぐに勢い良く立ち上がり、そのままの勢いで蹴りのタイミングでテイクダウンを決める。
しっかりと抑え、右足を抜いた村元は細かいパンチを入れパスへ。テッポウで上を取った風我だが、直後のスクランブルで村元にダブルレッグで抱えられ大きく投げられる。
抑えにはテッポウの風我が、スクランブルからスタンドに戻った村元の右にシングルレッグを合わせてテイクダウン。スクランブルでバックに取るが、村元はバックを取り返して投げを打つ。その勢いを生かして上を取ろうとした風我、村元はまるで空中で体を捩じるようにして譲らずタイムアップに。
予想を上回る接戦、そして激闘はジャッジ5人が揃って29-28で村元を支持した。間合いの測り合いでは風我がリードしたが、結局のところ動き続ける若者のようなスクランブルで村元が勝ち切り、スクランブラーとしての自力の強さを示すこととなった。