【DEEP JEWELS38】村上の寝技を防いだ須田が、MMAで村上にリベンジ。次のリベンジに大島を指名
【写真】須田は寝技にしっかりと対応して、MMAで村上にリベンジを果たした(C)MATSUNAO KOKUBO
<アトム級/5分3R>
須田萌里(日本)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
村上彩(日本)
大きく右に回った村上が右ロー、スーパーマンパンチから体重を掛けた須田が上を取る。村上は外ヒールへ、立ち上がった須賀がパンチを落とすが、外掛けで倒してヒールを続ける。ロールしてカカトで臀部を蹴る須田だが、ヒザを抜くことができない。自らリリースし、右ワキで抱えようとした村上だが、須田は頭を抜いてスタンドで待ち受ける。
村上はダブルレッグを決め、ギロチンを防ぐとクローズドの須田が下からヒジやパンチを打っていく。ハイガードの須田は腕を取ろうとし、足をすくいにいく場面も。須田はクローズドを割らず、ガードからパンチを続ける。最後の30秒でオープンにした須田は、再度ハイガードへ。下から須田が村上をコントロールし初回が終わったが、序盤のヒール&テイクダウンの村上と、ガードからの打撃──ジャッジはとちらを取るか。
2R、遠い距離から打撃、組みを見せる村上に対し、須田は前蹴りやジャブを突き放す。村上は右を振るって組みつくとケージに押し込む。回って押し込み返した須田、村上はジャンピングガードから引き込み、足を取りにいく。パンチを入れる須田は、一旦立ち上がってガードの中に入ろうとすると、村上はオモプラッタへ。
須田は足首を掴んで防ぐと、勢いのあるパウンドを連打する。シッティングから足を掴めない村上は、スタンドに戻されパンチを振るってクリンチへ。ケージ際で体を入れ替えた両者、村上は内股でトップを取る。残り90秒、頭をケージ中央に向けた須田がクローズド&パンチを打っていく。村上が左のパンチを落とすと、右腕に十字を仕掛けた須田は腕を抜かれても足関節へ。サドル&内ヒールに対し、村上が鉄槌を落として時間に。須田のラウンドとなった。
最終回、村上のラフな左フックが須田を捉える。須田は左ジャブを当て、組んできた村上にショートを打っていく。村上は大振りのパンチ狙いから、結果クリンチへ。体を入れ替えた須田は、小外を再び内股で切り返されそうになったところを押しつぶす。疲れた村上は、成すすべなく下になり腕関節狙いに洗濯ばさみへ。
頭を抜いた須田はサイドで抑えて鉄槌、ヒジを打ちつける。削られた村上は、足を戻させない。ヒジを落とし、マウントを狙った須田は、村上の足関のカウンターを余裕をもって防ぎスタンドへ戻る。村上の前進に回ってパンチを出していた須田は、組まれても差し返してダブルアンダーフックに取る。ヒザを入れ、須田がディロックテイクダウンを仕掛けたところで時間に。
3-0でデビュー戦のリベンジを果たした須田は涙を見せ「皆さん、応援ありがとうございました。村上選手とはデビュー戦の時に戦って負けてしまって。凄く悔しくて、でも2年後に勝てて嬉しいです。これから私の目標は──大島選手の持つアトム級のベルトにもう一度リベンジしたいと思っています。私は負けてリベンジして、そこから強くなっていくと思っているので、またチャンスをください」とマイクで話した。