【WNO15】時間無制限=チェンバース✖ミシェル。ゴードン・ライアンは復帰2戦目でヘビー級タイトル
【写真】引退発言は何だったのか──というぐらい、頭抜けた強さを見せているゴードン・ライアンが、ノーギワールズ&WNOライトヘビー級王座奪取と絶好調のマリーニョとヘビー級王座決定戦(C)FLOGRAPPLING
13日(木・現地時間)にFLOGRAPPLING主催Who’s Number ONE15「Who’s NEXT Finale」が開催&配信される。
優勝賞金1万ドルと3試合契約が掛けられたWho’s Nextトーナメント決勝戦はカイル・チェンバースとアイザック・ミシェルの間で、時間無制限のサブオンリーマッチで実施される。
8人トーナメントを勝ち抜いてきた両者。10th PLANETの黒帯チャンバースは準決勝で1時間33分の長い旅路の末にアンドリュー・タケットをヒザ十字で破りフィナーレ進出を決めた。
対するミシェルはクレイグ・ジョーンズのトレーニングパートナーで、今年のADCCオセアニア&アジア予選99キロ級の優勝者だ。アグレッシブに攻めるのは、どちらかと予想するとスタンド・レスリングも強いミシェルか。
加えてミシェルは足関節&バック奪取のグラップリングゲームの攻防でも、チェンバースを上回るという見方がデキる。とはいえ、体力の消耗を考えると最初からギアを上げるわけにはいかない時間無制限の戦いは、オプションも無数に存在し、勝負の行方も予想は困難だ。
また今大会ではゴードン・ライアンが、引退発言撤退から2試合目でペドロ・マリーニョとWNOヘビー級王座決定戦を戦う。同王座は昨年9月にティム・スプリッグスが、王座決定トーナメント決勝でカイナン・デュアルチを外ヒールで下しチャンピンベルトを巻いたものの、防衛要請に応じずに没収され、今回王座決定戦が組まれることとなった。
昨年5月に健康上の理由で引退を発表も、すぐに撤回した最強グラップラーは、3月のWNOで実戦復帰を果たし、ジェイコブ・カウチからマウンド奪取。そのまま三角マウント、腕十字、もしくは三角絞めを狙おうとプレッシャーを掛けたところでカウチがタップするという──前代未聞の一本勝ちを手にしている。
それでも体調は当時で50パーセントだったというライアンだが、5月にテキサスで出稽古を行った石井慧によると1週間休みなしの1日2部練を続けているとのこと。
対して、マリーニョは今年の1月にクレイグ・ジョーンズを破り、WNOライトヘビー級王者となり王座となっている。立ちレスに焦れたクレイグが引きこむと、パスをしてサイドや上四方で抑えるや──再び立ちレスゲームに持ち込み、30分時間切れ、マリーニョは判定勝ちでベルトを巻いている。
その3カ月前にはノーギ・ワールドで無差別級世界王者になるなど、マリーニョはキャリア最盛期を迎えている。今年はADCCイヤー、多くの選手が立ちレス、スクランブルを強化しているなか、クレイグにしっかりとパスを決めて勝ったマリーニョが、ライアンを相手に如何に戦うのか。フィジカル差は明らかなため、グレイシーバッハの黒帯は下を選択することが予想されるが──果たして。